年々老化が加速する目元。でも、悩みが重なってお手入れが難しいと感じたり、面倒だからとアイケアをしていない人も多いのでは。目まわりの構造や悩みの原因を知って最適なケアを選び、きれいな目元を守り抜きましょう。ウォブ クリニック中目黒 総院長の髙瀬聡子先生にお話を聞きました。
老化の進行が速い目元だからこそ、素敵世代にアイケアはマスト
目元は老化しやすいパーツといわれますが、その訳はまず、肌が薄いから。顔の角層は約0・02㎜、目元はその3分の1。薄いため乾燥しやすく、エイジングが速く進行するのです。もうひとつには、まばたきなどで動きが激しい部分だから。動かすときの肌の収縮がシワにつながります」と髙瀬先生(以下同)。
また目元は眼球、脂肪、骨、筋肉から成る、構造が複雑なパーツ。この構造のせいで、たるみが起こるという面も。「年齢を重ねると、脂肪を支える筋肉が緩み、骨も痩せて、脂肪が動きやすくなります。すると脂肪が動いてボリュームが減り、スカスカになった部分がくぼんだり、動いた脂肪が前に突出してふくらみができたりして、たるんでしまいます」
では、こうしたトラブルはスキンケアで解消できるの? 「構造からくる変化を元に戻すのは難しいのですが、そのほかのトラブルはお手入れ次第。老化を遅くすることは可能です」。ケア方法としては、乾燥はすべての老化を早めるから、アイケアによる保湿は絶対。いつも20代の方にも『アイケアをして』と伝えているくらいなので、素敵世代ならなおさらですね。普通のクリームより、目元専用のケアアイテムを使うほうが、効果が出やすいのでおすすめです。ケアするには遅過ぎると諦めがちな素敵世代ですが、「諦めたらそこで終わり! いまからでも老化の進行を緩め、美しい目元を保つことはできるのですから」。
目まわりの構造
眼球は脂肪と骨に囲まれていて、眼輪筋という筋肉が脂肪を支えています。年齢を重ねると、目の下の脂肪のボリュームが減って空洞ができて肌がへこんだり、脂肪がずり落ちて前に突き出てふくらみ、たるむことがあります。また、上まぶたの脂肪が後ろ側にすべり落ち、その部分がくぼむというケースも。
お話をうかがったのは
「目元の老化は諦めることなかれ!」
髙瀬聡子先生
ウォブ クリニック中目黒 総院長。症状を見極める確かな目と技術の高さで支持を集める美容皮膚科医。肌のしくみやスキンケアについてのわかりやすい解説も好評。
撮影/ Kent Chan _ 物 イラスト/きくちりえ(Softdesign) 文/入江信子
※素敵なあの人2025年12月号「解剖!目元のしくみを知って選ぶ、私の最適アイケアアイテム」より
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