【60代ヘルスケア】おならが臭くなるのはなぜ？原因と今日からできるセルフケア【医師監修】

「おならのにおいが前より強くなった気がする」「おならが臭いのは病気が原因なのでは？」と不安になったことはありませんか？ 人にはなかなか相談しづらいおならの悩みですが、原因を知りセルフケアを行うことで改善が期待できます。

この記事では、おならが臭くなる原因と、日常で無理なく取り入れられるセルフケアを紹介します。

おならが臭くなる原因

おならのにおいは腸内環境やからだの状態が関係していることがあります。まずは、おならが臭くなる主な原因について見ていきましょう。

【1】食生活の乱れ

まず考えられる原因のひとつは、食生活の乱れです。動物性タンパク質や脂質を多く含む肉類、卵、乳製品などを中心とした食生活が続いていると、腸内で硫化水素やアンモニア、スカトールなどのにおいの原因となる物質が発生しやすくなります。

さらに、こうした食生活は腸内の悪玉菌を増やし、腸内環境のバランスを崩す原因にもなります。悪玉菌が優勢になると、腸内で悪玉菌が動物タンパク質などを分解する際ににおいの強いガスを生み出し、結果としておならが臭くなるのです。

【2】便秘

便秘が続いていると、便だけではなくガスも長時間腸内に留まり、腐敗します。これによりおならが臭くなるのです。

腸の動きが滞って便秘になる背景には、冷えが関わっていることも少なくありません。冷えによって腸の蠕動運動が弱まると、便秘が慢性化しやすくなり、おならのにおいが強くなる悪循環を招きます。

【3】病気による影響

過敏性腸症候群や大腸がんなど、消化器の病気が背景にある場合もあります。おならのにおい以外に、以下の症状がある場合は早めに医師へ相談することが大切です。

• 便秘や下痢を繰り返す
• 腹部に張りや痛みを感じる
• 血便が見られる

病気によるおならのにおいは、セルフケアだけでは改善が難しいため、医療機関を受診しましょう。