「夜間、何度もトイレで目が覚めてしまう」「睡眠が浅く、翌朝までぐっすり眠れない」そんな夜間頻尿のお悩みを抱えていませんか? 夜中のトイレ通いが続くと、睡眠不足になり、生活の質も低下してしまいます。
この記事では、夜間頻尿の原因や、すぐに実践できるセルフケアをご紹介します。
年齢のせい?夜間頻尿の原因
年齢を重ねればトイレが近くなるのは仕方ないことだと思っている人もいるのではないでしょうか。じつは、夜間頻尿の原因は年齢だけではありません。夜間頻尿の主な原因を解説します。
【1】膀胱容量の減少
夜間頻尿の原因のひとつが、膀胱容量の減少です。膀胱は本来、ある程度の尿をためる働きがあります。しかし、加齢とともに、膀胱の筋肉の柔軟性や収縮力が低下すると、膀胱容量が減少して尿意を感じやすくなることがあります。
また、膀胱が敏感になる過活動膀胱も原因のひとつです。尿量が少なくても尿意を感じるようになる病気で、急にトイレに行きたくなる尿意切迫感があるのも特徴です。
さらに、女性の場合は加齢や妊娠・出産によって骨盤周辺の筋肉や靱帯が衰えることで起こる骨盤臓器脱が原因となっている可能性もあります。(※1)
【2】夜間多尿
夜間に尿が多く作られる「夜間多尿」も原因のひとつです。65歳以上の場合、1日の尿量のうち、就寝後から起床までに排泄される量が全体の約3分の1以上を占めるなら夜間多尿と考えられます。
これは、加齢により夜間の抗利尿ホルモンの分泌量が低下することが関係しています。
また、横になることでからだの水分が血管へ戻りやすくなり、腎臓の血流が増して尿の生成が増えることも原因のひとつです。
さらに、心不全や高血圧、腎機能障害などの疾患や、水分の過剰摂取によって夜間多尿が起こるケースもあります。(※1)
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