「精製した糖質をとるのは、皆さんの体をフォアグラにすること」と語る、南雲先生。では、どのような食生活が理想なのか、教えていただきました!
精製された糖質はとるのを控えるべき食品
「食事で控えるべきなのが、白米、パン、麺、小麦粉、砂糖などの精製された糖質。私たちの体は糖質と脂肪をエネルギーとして使い分けています。でも糖質は燃焼効率が悪く、体に保存するには重いので、軽くて燃焼効率のよい脂肪に変換して貯蔵されてしまいます。これが肥満の元となってしまいます。
突然ですが、みなさんはフォアグラのアヒルはどうやって脂肪肝になったと思いますか? お酒を飲んだり、肉や油を食べたりしたのではありません。穀物を食べることで、肝臓が肥大化したのです。つまり、精製した糖質を食べることは、自分の体をフォアグラにするのと同じことだと言えます」
精製された糖質をとることは、病気を引き起こす原因にもなるそう。
「糖質をとると急激に血糖値が上がり、インスリンが過剰に分泌され糖尿病の原因に。さらに血管の内側にあるコラーゲンと結びつき、動脈硬化を引き起こすこともあります。
また、がん細胞は通常の細胞よりも糖質を多く取り込むため、精製された糖質をとるということは、がん細胞を育ててしまうことになってしまいます。逆に言えば低糖質な食事をすれば、がんは育たなくなるのです」
そのほかに、避けたほうがいい油もあります。
「オメガ6が含まれたサラダ油は、炎症作用と血液を固める凝固作用があります。感染症やケガが多かった時代には菌の侵入を防ぎ、止血する役割がありました。しかし感染症やケガが少ない現代では、アレルギーや心筋梗塞などを引き起こす原因に。使うのは避けましょう」
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