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素敵なあの人 2024年12月号

素敵なあの人 最新号

2024年12月号

2024年10月16日(水)発売
特別価格:1690円
表紙:萬田久子

素敵なあの人 2024年12月号

免疫機能を高める「食」と「免疫」の関係【食品免疫学の第一人者が解説②】

公開日:

更新日:

免疫機能を高める「食」と「免疫」の関係【食品免疫学の第一人者が解説②】

近年、関心が高まっている免疫。それは人間の体にとって重要なものです。免疫機能は加齢とともに低下していきますが、それを緩やかにするポイントは食習慣にあると、食品免疫学の第一人者・辻 典子先生は言います。免疫機能を高める食習慣とは? 辻先生に、「食」と「免疫」の関係を伺いました。

全身の免疫細胞の約7割が、
腸に集まっている

それでは、免疫機能を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。そのためには、“腸”がキーワードになります。「免疫細胞は全身をめぐっていますが、そのおよそ7割が腸に存在しています。これは、異物の主な侵入経路が腸であるため。異物の多くは、食事などを通して口から入り、腸に達します。

肌の表面も侵入経路のひとつですが、人の肌は分厚い外皮に守られているため、実際には侵入はかなり難しいもの。それに比べ、栄養を吸収する役割のある腸の粘膜は、異物にとっても入り込みやすい場所なのです。

腸にはさまざまな免疫細胞や病原菌と闘う抗体が存在し、それらは侵入した敵をブロックするために働いています。そんな腸の免疫機能をサポートしているのが、腸に常在している腸内細菌です。腸内細菌は種類ごとに塊となって、腸の壁に張りつくようにして棲みついています。

その様子が草むらのように見えることから、その一体を『腸内細菌叢』、もしくは花畑にも見えることから『腸内フローラ』と呼びます。この腸内細菌叢をバランスよく保つことが、免疫機能向上につながることが研究によりわかってきています」

腸活イラスト

異物は、口から入って消化管を通り腸に達します。腸の免疫細胞が敵である異物と闘うことで、体内への侵入を防げるのです。免疫細胞の働きは、腸内細菌のバランスを整えることで活性化されます。

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教えてくれたのは

辻 典子先生

農学博士 辻 典子先生

農学博士。十文字学園女子大学人間生活学部教授。食品免疫学、粘膜免疫学、共生微生物学を専門とする。Food-Medicine Network代表として、食による健康で本質的に豊かな暮らしを提案している。

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