それならば、安くなったから買う余計な洋服ではなくて、いまの自分にしっくりくる本当に欲しいアイテムを、季節を先取りして買うのはどうだろう。
同じセール品でも、たとえば、アウトレットモールに行ったとすると、いますぐ着ることができる夏物ではなくて、冬物のコートとかジャケットなどが狙い目だ。夏のセールでは、冬物は隅っこのほうに驚くほどの割引で売っていたりする。
その中に、いまの自分の体形に合った着心地で、本当に欲しいものがあったらラッキーだ。
もし、セール品の中に欲しいものがなくて、やっぱり季節の第1弾商品に血が騒ぐほどに欲しい洋服があったなら、それはゲットしたほうがいい。それを着る日が待ち遠しく、セールで買った数枚より愛着を持ってそでを通すに違いないからだ。
ところで、早々に先のシーズンの出始めに定価で買ったものが、売れ残ってセール品になったのを目撃したときのガッカリ感。私にも経験があるが、そんなときには、いち早くファッションの季節感を取り入れた気分の良さがあったのだから、ヨシとしよう。
イラスト&文/石川三千花
※素敵なあの人2024年10月号「石川三千花の素敵とそれなりの間にはvol.51」より
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