60代の素敵世代の多くが直面する髪の悩みといえば、やはり白髪。染めるか、そのまま活かすか、選択肢はいろいろありますが、どちらにしても欠かせないのが「髪と頭皮の健康」です。そこで今回は、髪と頭皮を健やかに保つための対策をご紹介します。
血流をよくして栄養を送り、健やかな髪と頭皮作りを
「髪と頭皮を健康に保つためには、まずは体の内側からケアしていきましょう。意識したいのが、栄養をしっかりとることと、血流をよくすること。髪や頭皮への栄養は血流を通して送られるので、それをスムーズにするための生活習慣が大切です。具体的には、運動や食事、睡眠に気を使う、体を冷やさないなど、〝体にいい〟とされることをやってみること。そのうえで、紫外線を避ける、アイテムに頼るなど外側からのケアをしていくといいですね」(クレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長 浜中聡子先生)
【1】運動して血行を促進
血行不良を改善するには、運動量を増やすのが近道。しかし、この暑い時期に無理に屋外で運動すると体調を崩してしまう恐れも。おすすめは、筋トレなど室内でできる運動をすること。座りっぱなしにならないようにも気をつけましょう。
【2】バランスのいい食事を心がける
髪や地肌を作るのは、結局は食べ物。野菜、海藻、たんぱく質、炭水化物などをバランスよくとることを心がけましょう。同じものばかり食べず、偏りのない食事内容に。また、毛穴詰まりの原因となる可能性があるため、脂質のとり過ぎはNGです。昔ながらの和定食のような献立がベスト。そのうえで必要な栄養素をプラスしてみましょう。
この栄養素を特に意識して
髪の主成分であるケラチンを作るのは、たんぱく質。なかでも、鶏肉、豚肉、牛肉、魚などに含まれる動物性たんぱく質をとるのがおすすめです。このとき、できるだけ脂肪分の少ない部位を選ぶようにしましょう。
女性に不足しがちな鉄分は、充分にとれていないと血の巡りが悪くなってしまいます。レバーや赤身肉、ほうれん草、納豆など、豊富に含む食材を積極的にとりましょう。