近年、尿もれケアアイテムは種類も豊富になり、技術もどんどん進化しています。そこで今回は、知らなきゃ損な注目アイテムを編集部が厳選。それぞれの特徴について、開発担当者にお話を伺いました。今回は、P&Gジャパン研究開発本部グループヘッド縄田徳子さんに、P&Gジャパン「ウィスパー うすさら安心」の開発秘話や製品の魅力を教えていただきました。
P&Gジャパン「ウィスパー うすさら安心」
下着や服へのもれを防ぐべく 「どっともれ」対策に注力
「開発するうえで、もれない吸収力や快適性、外から目立たない薄さであることなど、機能面を充実させることは大前提ですが、同じように重視しているのが、安心感を持っていただくことです。消費者の方のさまざまな声を伺っていくなかで、『もれるかもしれない』という不安から、外出やおしゃれを存分に楽しめない、という悩みが予想以上に多いことがわかってきました。薄いことは本来メリットのはずですが、『本当に大丈夫かしら?』という不安要素のひとつになってしまうのです。そこで昨年秋、安心感を高める見た目や構造にもこだわってリニューアルを行いました。
そして、特に注力したのが、『どっともれ』対策です。『どっともれ』とは、言葉どおり、一度に大量の尿が出てしまうこと。使用実験の結果、パッドから尿がもれて下着や洋服に影響してしまったケースの多くが、『どっともれ』をしたと感じていたことがわかりました。さらに、そのほとんどが、横もれをしていたのです。そこで、サイドギャザーを高くするなど、横もれを防ぐための改良も施しました。
アクティブに毎日を楽しむシニアの方々が、もっと安心しておしゃれや外出を楽しめるように、現在もさらなる開発を進めています。これからのウィスパーにもぜひ、注目していてください」(P&Gジャパン研究開発本部グループヘッド縄田徳子さん)
尿もれ(製品の外、下着や洋服へのもれ)があった場合
『ウィスパー うすさら安心 〈吸水パッド〉』120ccタイプで下着や洋服への尿もれがあったケースを調査したところ、もれたケースのほとんどで「どっともれ」を感じていることがわかりました。また、特にトイレに向かって歩いているとき、座った状態から立ち上がって腹圧がかかったときが多く、横もれが90%という結果に。
■もれがあったときの姿勢
【1】立ったり歩いたりしたとき
【2】立ち上がるとき
【3】寝ているとき
■もれのあった場所
【1】横もれ…90%
【2】後ろもれ…約20%
【3】前もれ…約20%
■どっともれがあったと感じる割合(%)
50~80%
*P&G調べ消費者使用データより(120 ccを使用)
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