空腹の時間を作ることも予防につながります
―ほかにも気をつけるべきことはありますか?
人間にはオートファジーという、細胞内の不要なたんぱく質を分解・再利用するシステムがあります。これにより脳内のアミロイドβも分解される可能性が報告されています。オートファジーは空腹時に起こるので、腹八分目にして余分に食べ過ぎないことが大切です。
またオートファジーを起こしやすくする食べ物として、唯一消費者庁から機能性表示が許可されたのが「エルゴチオネイン」というアミノ酸の一種。これを含んでいるのがタモギダケというキノコです。空腹時にタモギタケのスープを飲むのもおすすめです。
認知機能の衰えを感じたらすぐに検査を
―特別なことよりも普段の生活を見直すことが大切なんですね。
まずはしっかり生活を整えて、認知症はもちろん生活習慣病にならないように心がけましょう。
そのうえで、もし認知機能の衰えを感じたら、病院で認知症検査を受けてみてください。もし認知機能の低下が認められた場合は、自動車運転免許を返納する、成年後見登記をする、などの対策をしましょう。こうすることで事故を未然に防いだり、詐欺にあうことを防ぐこともできます。認知機能がしっかりしているいまのうちに、遺言書やエンディングノートを作ることも大切です。