そして、食べものは胃袋に入れば消えてしまうものだから、日ごろの感謝の気持ちをカードに書いて添えると、満点のプレゼントになる。
年老いた父親たちは、メールなどしないから、手書きでのお礼のことばを目にするとそれだけで幸せ気分になれるでしょう。現に私だって、息子たちからもらったイラスト入りのカードが、品物以上に嬉しかったこともある。
ところで、以前、父の日のプレゼントをちょっと面倒に思っていたときに、両親を亡くした友人に「私なんて贈る父も母もいなくて寂しいわよ」と言われたことがあったが、そうなのだろう。心に刻んでおかなくっちゃね。
イラスト&文/石川三千花
※素敵なあの人2024年9月号「石川三千花の素敵とそれなりの間にはvol.50」より
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