ねこ背を治すには、脳に正しい姿勢を認識させることが大切です。今回は骨盤を整えるSTEP【1】に続き、上半身を整えていきます。まずは自分のねこ背タイプをチェック! そしてそれぞれに合ったストレッチ方法で姿勢を治しましょう。
ねこ背を治すための2ステップ
骨盤を整え、しっかり骨盤を立てて土台を作ってから、背骨を整えるストレッチを行いましょう。加齢によってかたくなった背骨の柔軟性を高める作用もあるので、より効果的にねこ背を治すことができます。
STEP【1】骨盤を整える
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STEP【2】上半身を整える ←今回ご紹介するのはこちらのステップ!
ねこ背のタイプを知って効果的にストレッチを
「骨盤に前傾と後傾があるように、ねこ背は4つのタイプに分類することができます。姿勢をチェックして自分のタイプを見極めてからストレッチを行いましょう。このうち『首なし型』は、円背型・前肩型・顔出し型が複合されたタイプです。いろいろな要因が重なっているため少しがんこですが、根気よく続ければ治すことができます。いずれにしてもストレッチを続ければ、正しい位置で筋肉や骨格が形状記憶されるので、この先のねこ背予防にもなります」
STEP【2】上半身を整える/ねこ背タイプを知ってからストレッチで姿勢を治す
骨盤が整ったら、次は上半身。ストレッチで背中の柔軟性を高め、ねこ背仕様になっている筋肉や骨格をリセットして正しい姿勢を体に覚えさせましょう。
自分のねこ背タイプをチェック!
骨盤の傾きと同様に、鏡を見たり、家族に確認してもらう、写真を撮るなどでチェックして。
背中が全体的に丸まる「円背型ねこ背」
<見た目の特徴と起きやすい不調>
脊椎を構成する骨である椎骨の動きが悪く、背中全体が丸くなっているタイプ。リラックスした状態で立ってバンザイをしたとき、両腕が耳の横まで上がらない人は、このタイプの可能性大。腰痛が慢性化したり、呼吸が浅くなったりする不調が起きがちです。
肩が前方に出る「前肩型ねこ背」
<見た目の特徴と起きやすい不調>
横から見たときに、肩が首より前に出ているタイプです。腕をだらんとおろしたとき、両腕が体の真横ではなく前側に来て、肘が外を向きます。肩の可動域が狭いので腕が思うように上がらず、水泳など肩を使うスポーツをすると肩を痛めやすい傾向があります。
顔が前方に出ている「顔出し型ねこ背」
<見た目の特徴と起きやすい不調>
横から見たときに、顔が体より前につき出しているタイプです。頸椎が前に傾いているので肩や首まわりに負荷がかかり、慢性的な肩こりや偏頭痛の悩みが出やすい傾向も。力を抜いた状態で顔を後ろに引いたとき、首元に不快感がある場合はこれに当てはまります。
首が見えづらくなっている「首なし型ねこ背」
<見た目の特徴と起きやすい不調>
円背型、前肩型、顔出し型が複合したタイプで、肩の大きな筋肉に首が埋まっているように見えるのが特徴です。ストレートネックになる人と反り首になる人がいて、なかでも腕にしびれが出る反り首タイプは要注意。将来、頸椎症になる可能性もあります。