せっかくおしゃれをして外出しても、ねこ背だと老けてスタイルが悪く見えてしまい、鏡に映った自分にギョッとすることも。まずは、姿勢が悪くなってしまう理由を、ねこ背矯正の第一人者である小林篤史さんにおうかがいしました!
「ねこ背仕様」になった体に正しい姿勢をインプットすることで、何歳からでも姿勢は変えられます!
最近、「老けて見えるねこ背をどうにかしたい!」という悩みを持つ人が増えています。そこで、ねこ背矯正の第一人者である小林篤史さんに、ねこ背になる原因と治し方について伺いました。
「もともと女性は、ねこ背になりやすい体の構造をしています。女性の骨盤は幅が広く、股関節が広がって脚が開きやすい状態。でも女性は膝を閉じる人が多く、内股になって骨盤が前に傾きやすい傾向があります。骨盤が傾いていると、いくら上半身を整えてもねこ背が治りません。
また、毎日の生活のなかで荷物を持ったりスマホを見たりするなど、前かがみの姿勢になることが多いのも一因。さらに年齢とともに筋力が落ちることで、体の前側と後ろ側の筋肉のバランスが崩れて姿勢が悪くなります。
こうした状態が続くと、体がねこ背の状態を記憶し、筋肉や背骨、骨格が〝ねこ背仕様〟になってしまいます。体にねこ背が強固に形状記憶されているので、いくら背筋を伸ばしても、気を抜くとすぐにねこ背に逆戻りします。
大切なのは、ねこ背仕様になった体をリセットし、姿勢の要となる骨盤と背骨に正しい位置をインプットすること。といっても難しいことはありません。これからご紹介する簡単ストレッチを行うだけで、正しい位置を体に覚えさせられます。
ねこ背は見た目が悪いだけでなく、肩こりや腰痛を引き起こし、内臓やメンタルに悪影響を及ぼすことも。気になったいまこそ、治すチャンスです!」
ねこ背は全身に不調をもたらします
ねこ背になると体のバランスが崩れ、腰や首に負担がかかり痛みやこりにつながります。また胸郭が下がって胃を圧迫して胃もたれを、さらに内臓全体が押し下げられ腸の機能低下を引き起こします。呼吸が浅くなり自律神経が乱れてメンタルにまで影響が出ることも。
起こりやすい主な不調
- 目疲れ
- めまい
- 頭痛
- 腰痛
- 膝痛
- 外反母趾
- 肩こり
- イライラ
- 集中力の欠如
- 胃もたれ
- 太りやすい
この方法では猫ねこ背は治りません!
- 肩甲骨を寄せる運動をする
- 胸を張るエクササイズをする
- いつもあごを引く
ねこ背になってしまうおおもとの原因は、骨盤にあります。骨盤は上半身を支える土台であり前後どちらかに傾いていると、上半身をいくら整えても効果はありません。骨盤をまっすぐ立てない限り、ねこ背は治らないのです。
イラスト/奥川りな 文/諸井まみ(TEAM H!)
※素敵なあの人2025年6月号『あっという間に背すじがすっと伸びる10秒ねこ背ストレッチ』より
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