雄大な自然や寺社仏閣、 伝統工芸品、海山の幸などなど、まだ知らない福井の魅力を求めてヘア&メイクアップアーティスト・山本浩未さんと旅しました。今回は、きっと一生の思い出になる一期一会の光景に会いに「大本山永平寺」を訪れました。
大本山永平寺
深山幽谷の大本山永平寺で禅の世界を垣間見る
旅をしたら、必ずその土地の寺社仏閣を参拝するという山本さん。曹洞宗の大本山として知られる「大本山永平寺」は、旅程のなかでも特に楽しみにしていた場所です。
福井駅から直行バスで約30分、市内の喧騒とはかけ離れた山深い地に永平寺はあります。寛元2年(1244年)に道元禅師が創建し、いまも雲水(うんすい)と呼ばれる僧侶が修行に励む姿が見られるとあって、世界各地から数多くの参拝者が訪れています。約33万㎡の敷地には70以上の建物があり、なかでも山門、仏殿、法堂(はっとう)、僧堂、大庫院(だいくいん)、浴室、東司(とうす)の「七堂伽藍」(しちどうがらん)は修行において重要な場所。参拝者は廊下や階段で構成される回廊に沿い、これらを巡ることができます。
「見事な天井画が見られる“傘松閣(さんしょうかく)”や永平寺でもっとも古い山門も圧巻ですが、どこもかしこも掃除が行き届いていることに心を打たれました。掃除も大切な修行として開創から約780年間、365日掃き清められているかと思うと背筋が伸びます。七堂伽藍を静かに巡りながら日々の暮らしを振り返り、気持ちがすっきりリセットできました。旅から帰ったら、まず掃除をしよう」