富岡さんが雑誌やインスタグラムで披露する、モードとコンサバの匙加減が絶妙なファッションセンスは同世代の憧れ。キャリアを重ねたからこそ、たどり着いた自分らしいスタイルやセオリー、定番アイテムを紹介します。
お話を聞いたのは
モデル
富岡佳子さん
1969年生まれ。19歳でモデルデビュー。女性誌を中心にテレビや広告等で活躍。2025年春まで8年半にわたり『eclat』の表紙キャラクターを務めた。ファッションセンスには定評があり、大人の女性に支持されている。Instagram@yoshikotomioka
【マイ定番】少数精鋭のワードローブに欠かせないのはシャツとデニム
年々クリアになる自分らしいスタイル
「おしゃれをすると気持ちが前向きになる。出かける距離も自然と伸びると思うんです。おしゃれとは着飾ることではなく、着こなすこと。自分自身を表現するアイデンティティのひとつです。だからいくつになっても自分らしく、コーディネートを楽しんでいたい」
年齢とともに洋服との向き合いかたが変わり、好きなスタイルがどんどんクリアになっているとも。
「娘が小学生になった40代前半は、『再びおしゃれができる!』と嬉しくて、トレンドを貪欲に取り入れ、洋服もたくさん買っていました。40代後半になると、自分が本当に好きなもの、必要なものがわかり、取捨選択できるように。手に入れてきたものをふるいにかけ、『えっ、こんなに少ないの?』とびっくりされるくらい、少数精鋭のワードローブが完成しました。いまは私にとっての定番アイテム、デニムやシャツなどをアップデートしながら、自分らしいスタイルを楽しんでいます。頻繁に旅や登山に行くようになってから、アウトドアブランドの機能的なアイテムも取り入れるようになりました」
好きなのはパンツスタイル。きれいめをはくときはスニーカーではずし、デニムのときはきれいめの靴を合わせるのも富岡さん流のセオリーです。手に入れたものは大切にし、新旧アイテムのコーディネートを楽しんでいるそう。
「全身、トレンドアイテムで装う必要は全くないけれど、いまの気分をほんのひと匙加えることも大人のおしゃれには大切。それが鮮度を宿す秘訣かなと思います」
シャツ/ザ フランキー ショップ、デニム/ボッテガ ヴェネタ、バッグ/ジルサンダー、ピアス/ハム(両耳)、カルティエ(左耳)、リング/ポメラート、靴/ジルサンダー※すべて富岡さん私物
パリで手に入れたシャツは、コットンの上にオーガンジーを重ねた凝ったデザイン。それぞれ1枚でも着られるのだとか。こんなひと捻りあるシャツにデニムスタイルが富岡さんの定番。
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