渡辺えりさん/劇作・演出・俳優とマルチな活躍は注目の的
わたなべ・えり/1955年山形生まれ。舞台芸術学院卒業後、1978年劇団2〇〇を旗揚げ(後に劇団3〇〇と改名)主宰・劇作家・演出家・俳優の4役をつとめる。1983年『ゲゲゲのげ』にて岸田國士戯曲賞受賞ほか受賞多数。劇団解散後は、演劇だけにとらわれず、ライブ企画など次世代の演劇空間の創造を目指す。
2025年6月11日〜22日唐十郎追悼公演『少女仮面』下北沢スズナリ作:唐十郎演出:渡辺えり出演:渡辺えり、大鶴佐助ほか、2025年12月20日、21日『70祭渡辺えりコンサート』東京芸術劇場プレイハウスゲスト:頭脳警察ほか。
『鯨よ!私の手に乗れ』(2025年)
とある介護施設に集う老女たちは、かつて、同じ劇団の団員だった。介護士の発案から、ある戯曲の稽古を始めることになるが、思いもよらない真実が浮かび上がってくる。
『ゲゲゲのげ/瞼の女』
ハヤカワ演劇文庫¥1,100
いじめられっ子のマキオが鬼太郎と、学園に巣食う妖怪退治に挑むが、その正体は……。作家自身の体験をもとに描かれた、劇団3○○の代表作。文庫版には、マキオのモデルとなった渡辺さんの弟真紀夫さんのあとがきが。