楽しいGWを過ごしたはずなのに、なぜか気分が晴れない……。からだが重くて動くのが億劫に感じる……。
GWのような長いお休みの後、そんな心身の不調を感じることはありませんか? とくに60代になると、昔とは違うからだの変化もあり、こうした不調を感じやすくなる方もいらっしゃいます。
でも、「年齢のせいだから仕方ない」と諦める必要はありません。その不調には、きちんとした理由があります。
この記事では、なぜ連休明けに心やからだが本調子でなくなるのか、その原因を探り、60代の方でも無理なくできるセルフケアの方法をご紹介します。穏やかで健やかな日常を取り戻すヒントを見つけていきましょう!
なぜ起こる?60代の「連休明け不調」の原因
連休明けに感じるだるさや気分の落ち込みは、一般的に「5月病」と呼ばれることもありますが、その原因はひとつではありません。いくつかの要因が重なって起こることが多いのです。
【1】生活リズムの乱れ
連休中はつい夜更かしをしたり、朝ものんびり過ごしたりしがちです。こうした普段と違う生活リズムは、私たちのからだにもともと備わっている「体内時計」を狂わせてしまいます。体内時計が乱れると、睡眠の質が低下したり、日中に眠気やだるさを感じたりする原因になります。
【2】自律神経の乱れ
私たちのからだは、活動モードの「交感神経」とリラックスモードの「副交感神経」という2つの自律神経がバランスを取りながら働いています。連休中のリラックスした状態から、仕事や日常の活動に戻る際のギャップは、この自律神経のバランスを乱すストレスになるのです。
また、春から初夏にかけての気温や気圧の変化も、自律神経にとっては負担となり、バランスを崩す一因となります。
【3】目標の喪失感・虚脱感
楽しみにしていた旅行やイベントが終わってしまうと、心の中にぽっかりと穴が空いたような、一種の「燃え尽き症候群」のような状態になることがあります。とくに大きな楽しみが終わった後には、日常への意欲が低下しやすくなります。
【4】加齢による変化
60代になると、若い頃に比べて体力や気力が低下したり、ホルモンバランスが変化したりするのは自然なことです。これらの変化は、環境の変化に対するからだの適応力を少しずつ低下させることがあります。
そのため、連休のような非日常から日常への切り替えが、以前よりスムーズにいかなくなることがあります。
【5】定年後の「5月病」
もし定年退職されている場合、連休という特別な期間が終わったあと、日々の生活に張り合いを感じにくくなったり、社会とのつながりが減ったように感じたりして、気分の落ち込みにつながることもあります。
これらの要因が複合的に絡み合い、連休明けの心身の不調としてあらわれるのです。