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年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い 素敵なあの人Web

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【60代ファッション】スタイリスト地曳いく子さんが伝授!白のワントーンをおしゃれに着こなすには?色の濃淡と素材感に変化をつけて

白といえば、素敵世代が築き上げてきた個性を引き立て、より魅力的に見せてくれる色。でも、なかには寂しい印象になったり、無難に見えてしまうと遠ざかっている人も。そんなお悩みは、スタイリストの地曳いく子さんが解消! 俳優・とよた真帆さんの、しなやかで美しい着こなしにも注目です。

白は経年美化してくれる色!脱コンサバで明るい春に

「〝ウエディングドレス〟を想起させる独特な特別感や〝シンプルな白Tシャツが似合わないと感じた日から苦手意識がある〟など、素敵世代を惑わせている色といえば白。気持ちはよくわかりますよ」と共感しつつ、「でもね、」とさっそく舵を切る地曳さん。

「肌色はもちろん、気分も明るくしてくれる白は、七難を隠し、経年美化してくれる色。年を重ねて意識したい清潔感も漂いますしね」と力説。「まずは、脱コンサバを図りましょう。とよた真帆さんが素敵に着こなしてくださったように、まとめ過ぎず、さまざまな白のトーンや素材を重ねて着くずすのがポイントです」

白のデメリット話になると……。「白=膨張色?いまはオーバーシルエットがトレンドで、体のラインを拾わないからむしろいいんです。透けるのが心配?ベージュのインナーがあれば大丈夫!」

もう、躊躇する理由は見当たりません。「明るい色を着たくなる春が、〝白も着てしまえ!〟と背中をグイッと押してくれていますよ!」

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「白のワントーン」は色の濃淡と素材感に変化をつけておしゃれ上級者な着こなしに

「ひと昔前のワントーンスタイルは同素材でまとめてキチッと決めるのがセオリーでした。でも、いまはそれじゃツマンナイ。コンサバ過ぎて、老け込んじゃいます。それを回避できるテクニックが、色の濃淡と異素材ミックス。トーンの違う白を重ねたり、表情豊かな素材を投入したりするとセンスのいい“素敵なあの人”になれますよ」(地曳さん)

リブの凹凸や輝く素材を巧みに重ねたオールホワイト

ジャケット¥52,800、ニット¥25,300、パンツ¥27,500/すべてロペ(ジュンカスタマーセンター)、バッグ¥170,500、チャーム¥35,200/ともにアニヤ・ハインドマーチ(アニヤ・ハインドマーチ ジャパン)、靴¥69,300/ペリーコ(アマン)

ジャケット¥52,800、ニット¥25,300、パンツ¥27,500/すべてロペ(ジュンカスタマーセンター)、バッグ¥170,500、チャーム¥35,200/ともにアニヤ・ハインドマーチ(アニヤ・ハインドマーチ ジャパン)、靴¥69,300/ペリーコ(アマン)

はっ水加工が施されたジャケットの中に着たリブニットがリズムを与え、サテンパンツで輝きをプラス。このように、異素材をミックスするのが令和のオールホワイトスタイル。革のバッグとパンプスでキリリと締めて。

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切りっぱなしのようなフリンジで白スタイルにニュアンスを加えて

シャツ¥18,700、ブラウス¥25,300、パンツ¥26,400 /すべてマカフィー(トゥモローランド)、バッグ ¥132,000/アニヤ・ハインドマーチ(アニヤ・ハイン ドマーチ ジャパン)、靴¥69,300/ペリーコ(アマン)

シャツ¥18,700、ブラウス¥25,300、パンツ¥26,400 /すべてマカフィー(トゥモローランド)、バッグ ¥132,000/アニヤ・ハインドマーチ(アニヤ・ハイン ドマーチ ジャパン)、靴¥69,300/ペリーコ(アマン)

ランダムに入ったフリンジ風の生地を使ったセットアップは、その豊かな表面感でしゃれ感がアップ。トップスの中に着たのは、シンプルな白シャツ。おなかやヒップまわりをさりげなくカバーする役割も果たしてくれます。

トーン違いの白と花柄ジャカードがまろやかなエレガンスを演出

コート¥79,200/ニコラ ジェンソン(リノウン)、ブラ ウス¥58,300、パンツ¥53,900/ともにエブール(リ トルリーグ インク)、バッグ¥21,450/アンドミュー ク(アマン)、靴¥25,300/ギャルリー・ヴィー(ギャ ルリー・ヴィー 丸の内店)、バングル¥59,400/セル ジュ・トラヴァル(アッシュ・ペー・フランス)

コート¥79,200/ニコラ ジェンソン(リノウン)、ブラ ウス¥58,300、パンツ¥53,900/ともにエブール(リ トルリーグ インク)、バッグ¥21,450/アンドミュー ク(アマン)、靴¥25,300/ギャルリー・ヴィー(ギャ ルリー・ヴィー 丸の内店)、バングル¥59,400/セル ジュ・トラヴァル(アッシュ・ペー・フランス)

クリーミーホワイトと純白、そしてブラウスの花柄ジャカード生地が織りなす、まろやかでエレガントな白スタイル。デニムコートと、さりげない光沢のあるラミーパンツの異素材合わせも、単調にならない秘訣に。


スタイリスト 地曳いく子さん

 1959年東京都生まれ。ファッション誌のスタイリングのほか、トークショー、商品プロデュースなど幅広く活躍中。著述業では、ヒット作を連発。本誌連載「命短し着飾れBBA」でも痛快な語り口が人気。

俳優 とよた真帆さん

1967年東京都生まれ。高校在学中にモデルデビューし、パリコレクションにも出演。1989年に女優デビュー後、多数の作品に出演。現在、芸能生活40周年を記念したCD『WILD FLOWER』が発売中。YouTube「とよた真帆」チャンネルも配信中。Instagram:@maho_toyota

撮影/人物 _ 福本和洋、物 _ 古家佑実〔SORANE〕 スタイリスト/地曳いく子 ヘア &メイク/清水ヤヨエ モデル/とよた真帆 文/三宅桃子

※素敵なあの人2025年5月号「白のスタイリングをこの春マスターする」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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