「これって健康にいいはず」と思い込んでいることも、実は効果がなかったり、やり方によっては逆効果になってしまったりすることも。皆さんがいいと思っていた健康常識のウソを、南雲吉則先生がズバッと解説してくれます!
今回は、「ビタミン剤をたっぷりとると健康にいい」についてのウソを教えていただきました。
目次
- A子さん
健康で過ごすためにはビタミンをとることが大切!がんを予防するためにも、毎日しっかりビタミン剤を摂取したほうがいいですよね?
- 南雲吉則先生
いいえ、それ実は間違っています!
ビタミンは種類も量もとればとるほどいい、というわけではありません
―健康にいいと思って、毎日欠かさずビタミン剤を飲んでいます。これって間違っていたんですか?
ビタミンを摂取することは、健康やがんを予防するために大切です。しかし、その人の状況によっては、逆にがんの死亡率を上げてしまい寿命を縮めてしまう可能性もあるので注意が必要です。
30代40代が摂取している健康食品の1位は、マルチビタミン剤です。マルチビタミン剤にはビタミンA、B、C、D、Eなどさまざまなビタミンが含まれています。バランスよくビタミンが含まれていていいように思えますが、その人の体の状態によって必要なビタミンは異なってくるので、必ずしもいろいろ入っているものがいいとは限りません。いろいろなビタミンをとりたいのであれば、新鮮な野菜やフルーツからとるのは問題ありません。特に、可能であれば皮ごと食べると、さらにたっぷりビタミンがとれます。
今回は、どんな人がどのビタミンに注意したほうがいいのか見ていきましょう。