60代以上の不眠の原因は?
夜によく眠れず、日中に強い眠気を感じるといった場合、不眠傾向にあるといえるでしょう。
ここからは、60代以上の不眠の主な3つの原因についてみていきましょう。
【1】日中の活動量の低下
定年を迎えて社会活動から遠ざかると、若いころと比べて日中の活動量も低下します。その結果、体が疲れ切っておらず、寝つきが悪くなったり、睡眠が浅くなったりするのです。
また、外出の機会が少なくなると、日光を浴びる機会が減り、体内時計にズレが生じます。これは、睡眠時間のコントロールがうまくいかなくなる原因にもなります。
【2】病気や身体機能の低下
病気や体の衰えが、不眠の原因となることがあります。
たとえば、心疾患、糖尿病、皮膚疾患、夜間頻尿など、多岐にわたる要因が挙げられます。また、精神的なストレスが原因で、不眠を引き起こしている場合もあるでしょう。
【3】薬の副作用
一部の薬には、不眠作用をもたらすものがあります。たとえば、降圧剤や、ステロイド製剤、気管支拡張剤、抗パーキンソン病薬などが挙げられます(※2)。
また、高齢者の場合、腎臓の分解能力が低下しているため、薬の副作用があらわれやすいことも不眠の一因となるのです。