曇りの日も、外出の予定がない日も、毎朝のスキンケアの仕上げに加えたい日焼け止め。近年、太陽光のポジティブな影響も研究され、塗るほどに肌の調子が上がるアイテムも豊富。好みの感触や香りで心地よく防御! ビューティサイエンティスト岡部美代治さんにお話を聞きました。
トーンアップやシワもケアできる多機能アイテムが続々登場!
ここ数年で日焼け止めの概念は大きく変わりました。
「顕著な進化は、太陽光の研究により、可視光線の中には肌にいい光もある、という発見です。最先端の日焼け止めは、紫外線や近赤外線など悪い光は徹底的にカットしながら、肌にいい作用を及ぼす光を選択的に取り込む技術を採用。防ぐだけでなく、太陽光を浴びるほど美肌になるという新発想です。
また保湿はもちろん、ハリを高めるアイテムも増え、日中のエイジングケアとして使えるものも。朝は化粧水の後に日焼け止めだけでトータルケアできる製品は、手間をかけたくない大人の味方になるはず」と岡部さん。
さらに新しいケアに共通するのが使用感のよさ。どれをとっても、ベタつく、きしむ、白浮きするなど、使いたくない理由は払拭されています。
「感触の素晴らしさは製剤技術の賜物。紫外線カット効果は最高値でありながら、塗ったことを忘れるくらい軽やかでみずみずしいものや、高級クリームのようななめらかさを実現するものも。また肌色をトーンアップしたり、 悩みをカムフラージュしたり、凹凸をフラットに整えたり、肌をきれいに見せるメイク効果も充実。日焼け止めは、自分好みの感触や香り、求める仕上がりで選べる時代です」
心地よい薄膜仕上がりながら、肝心の〝守る〟効果も、パワーアップ。
「膜が隙間なく密着し、皮脂や汗、こすれにも強くなり、持続力は確実に向上。規定量を守り正しく塗れば、長 時間外で過ごすような日以外は、こまめに塗り直す必要はないと思います」
なかには肌がデリケートで日焼け止めでかぶれたり、刺激を感じやすい人も。敏感肌におすすめのアイテムは?
「肌トラブルがあった場合、その原因が日焼け止めではなく、紫外線の炎症や摩擦であることも多いようです。市販されているもののほとんどは、開発段階で安全性を確認しています。肌が弱い人は、ケミカルな紫外線吸収剤=刺激が強い、紫外線散乱剤使用だから安心、ではなく、敏感肌のテストをしているかを判断基準にしましょう」
日焼け止めは面倒、肌に悪いというイメージを覆す最新アイテムで心地よく守り、未来の肌にハリも明るさも。
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