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年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い 素敵なあの人Web

素敵なあの人 2025年4月号

素敵なあの人 最新号

2025年4月号

2025年2月15日(土)
特別定価:1690円
表紙:黒田知永子

素敵なあの人 2025年4月号

公開日:

【60代ヘルスケア】認知症の診察と検査はなにをするの?病院の選び方と診察の流れを知っておきましょう!

【3】神経心理検査

代表的なのはこのふたつの検査

神経心理検査

長谷川式簡易知能評価スケール

日本人医師が考案した知名度のある検査

自分の年齢、いまいる場所や日付を答える、5つの品物を記憶して答える、簡単な計算問題を解くなど、全部で9つのテストを行います。日本では、多くの医療機関で実施されている知名度のある検査方法です。

神経心理検査

ミニメンタルステート検査

視空間認知能力や言語能力も含めて評価

現在の時間、いまいる場所、計算、図形模写、文の復唱、物の正しい名称が言えるかなど、11項目を検査します。長谷川式とは異なり記憶力だけでなく言語能力、見当識、視空間認知能力なども評価。問診や診察も行い、総合的に判断します。

【4】脳画像検査

必要に応じて脳の状態や血管の様子、機能的な状態などを調べる検査

MRIなどで脳の状態を検査。脳の血管に動脈瘤、動脈硬化、脳梗塞などがないか調べます。 アルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドβの蓄積の有無や程度を調べるアミロ イドPET検査をすることも。軽度認知障害や軽度認知症の場合は保険診療で検査可能。

脳画像検査

【5】その他の身体検査

血液検査や尿検査、心電図検査やレントゲン検査などで体の状態を把握

認知症の検査で必ず行うのが血液検査。糖尿病、甲状腺機能低下、LDLコレステロールの数値、貧血、不足している栄養素などを調べます。ほかの病気による認知症を見つけるため、そして認知症の危険因子を探り、今後の治療方針の決定に役立てます。

イラスト/カツヤマケイコ 文/酒井明子

※素敵なあの人2025年2月号「いまは予防もできる時代です 認知症治療最前線」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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教えてくれたのは

新井平伊先生

アルツクリニック東京院長、公益財団法人認知症予防財団会長 新井平伊先生

アルツハイマー研究の第一人者。2009年の『Journal of Alzheimer's Disease』によるアルツハイマー病の論文数世界トップ100で38位に選出された。認知症に関する著書多数。モットーは「認知症になっても人生おわりじゃない」。

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