透明感を底上げしたいなら美白コスメを取り入れつつ、UVケアを習慣にしたいもの。 目的に合う正しい選び方、使い方をプロが指南します。美白というネーミングから勘違いする人も多そうですが、肌色の漂白や、いまあるシミの改善を化粧品に求めるのは間違いです。美白コスメにできることをきちんと理解し、自分らしい透明感を育みましょう。ビューティサイエンティスト岡部美代治さんにお話を聞きました。
新旧で選ぶより、自分好みのテクスチャー、香り、価格を最優先し、使い続けることが大事!
シミを消すのではなく透明感を上げる効果を目的に
素敵世代には〝シミを消したい〟という理由で美白コスメを使っている人が少なくありません。それは大きな誤解、と言う岡部美代治さん。
「薬機法的にも薬理学的にも、化粧品でシミを消すことはできません。私たちは生活のなかで紫外線の影響を受け、なにもしなければ加齢とともにシミは増え、いまあるシミは濃く大きくなるもの。それを防ぐのが美白化粧品です。シミを確実に消したいならクリニックのレーザー治療が早く効率的ですが、一度消えても再発のリスクはあるので、シミのない肌をキープするためにも美白化粧品を使ってほしい」
そしてシミ予防以上に、「美白コスメを使うべき理由がある」と岡部さん。 それがくすみを改善する効果です。
「加齢とともにメラニン量が増え、血液循環が滞ることで、赤みは減り黄みは増加。ターンオーバーが乱れて光の反射も低下します。美白化粧品はメラニンの生成を抑えながらターンオーバーを正常化し、角層の状態も整えるもの。実はシミが減るより、肌全体が明るいほうが好印象に直結するんですよ」
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