紫外線、加齢、乾燥、血液循環の低下……。ちょっと気を抜くとくすみ、疲れて見える私たちの肌。いま素敵世代が目指すべきは、不自然な白さではなく健康的な透明感です。
明るく輝く肌を手に入れるために必要なこと、役立つスキンケアを、美のスペシャリストが解説します!
美のカリスマスペシャル対談!大人はなぜ透明感が必要なのですか?
メイクで盛って作る白肌は盛るほど透明感から遠ざかる!
君島さん(以下敬称略) 十数年ぶりに美智子さんにお会いできて、今日は本当に幸せ! 感激しています。
藤原さん(以下敬称略) お久しぶりです。それにしても相変わらず、十和子さん、おきれいでびっくり。もともと美肌の持ち主だけど、時代とともにアップデートされているのがすごい!
君島 私、進化していますか?
藤原 例えるなら、昔の十和子さんはお人形のような白肌、いまは削ぎ落としたピュアな透明感。白と透明感の違いを体現されている気がします。
君島 お褒めいただき光栄です。美智子さんのメイクで、塗り重ねるだけでは出せない、その人らしい透明感とツヤのある肌の美しさを教えていただき、それが美容の土台になっています。
藤原 物質主義の80~90年代は美容にもその傾向があって、ファンデーションを厚く塗って肌を白く見せていた人は多かったですよね。でもいまは大事なものを見極める、ミニマムな生き方が求められる時代。肌もそう。白さは盛って作ることができるけれど、透明感は盛るほど遠くなってしまうもの。
君島 だから難しい。特に大人の肌は体の状態がダイレクトに出るから、健康であることは大事ですよね。
藤原 血流がいいこと、栄養バランスが整っていること、たっぷり睡眠をとれていること……。不要なものを溜め込まない、巡りのいい体は必須。もっというなら、健康的で飾らないマインドも大切な気がします。
君島 私の場合、自分では元気だと思っているのに、お疲れのところすみません、と気を遣われてしまい、グサッとくることが……。そういうときはたいてい肌がくすんでいるんですよね。
藤原 私は食べ過ぎた翌日や、老犬に起こされてくすんだ肌はどんより(笑)。背中がかたくて呼吸が浅い人も血流が滞るのでくすみやすいと思います。大人のくすみは周囲を心配させちゃうけれど、肌に透明感があると元気そう、幸せそうに見えますよね。
透明感のある大人の肌は不要なものを溜めない軽やかで巡りのいい体と健康的なマインドの象徴。(藤原さん)