タンパク質主体で食べる人の炭水化物は雑穀玄米がおすすめ!
―多くの人は脂質が太ると思っています。なぜ、このように考えられているのでしょうか?
今から50年ほど前に、脂質と糖質のどちらが心筋梗塞の原因であるかという大論争が繰り広げられました。
イギリスの栄養学者のジョン・ユドキン氏は、精製された糖質が原因だと発表。しかし、アメリカの生理学者のアンセル・キーズ氏は糖質ではなく、動物性脂肪が原因と主張しました。
そして後者が認められ、脂肪を制限して糖質を摂るという考えが広まったのですが、糖尿病になる人が増え、アンセル・キーズ氏の死後に研究の改ざんが発覚。ジョン・ユドキン氏の研究が正しいことがわかったのです。
卵は1日2個まで、黄身は食べないなどの説も、これと同じで改ざんされた内容でした。この事実はだいぶ前に世間にも知れ渡ったのですが、いまだに脂質が肥満や病気の原因と思っている人は多いと思います。
―体に負担をかけたり健康に気をつけながら糖質制限ダイエットをするには、どうしたらいいのでしょうか?
おすすめは朝食、昼食はタンパク質主体にして、精製された糖質を摂らない食事。例えば朝は卵2個とチーズのスクランブルエッグ、昼はおかずだけにします。おやつはナッツやチーズ、夜は血糖値上昇を防ぐために野菜、魚、肉の順番に食べましょう。
そうなるとお米やパンを食べたい人はどうしたらいいかとよく聞かれるのですが、ぜひビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールが白米の5倍含まれる雑穀玄米を食べてください。それといっしょに野菜や青魚、お肉などを食べるようにしましょう。