【18:00】夕食は老舗の鰻屋へ!「老鰻亭 魚関」
創業明治30年、100年以上の歴史を誇る老舗の鰻屋さんで夕食をいただきます。多治見の鰻は関東の蒸し焼きとは異なり、白焼きにしたあとにみりんで照りを出してたまり醤油ベースのタレをつけて炭で焼いていきます。この工程を行うことで皮面はカリカリ、中はふっくらとした食感に仕上がります。
店主の村手さんによると、鰻の調理の世界には「割き三年、串打ち五年、焼き一生」という言葉があるそう。炭はガスのように温度調節が容易にできないため、技術の習得が難しく一生をかけて取り組む必要があり、そこに鰻調理の奥深さが存在するのだそうです。実際に炭で焼きあげた鰻は豊潤な香りで、ふたを開けた瞬間から幸せな気持ちになれました。
「多治見では昔から『うな重』ではなく『うな丼』を食べる文化があります。ここは焼き物商が集まる商談のまちでもあり、そこで食べる料理として親しまれてきました。いまでもお祝いの席だけでなく、日常生活のちょっとしたうれしいできごとのご褒美として利用されるお客さんも多いです」と店主・村手さんが教えてくれました。地域の文化と食のつながりを感じながらぜひ味わってみてくださいね。
老鰻亭 魚関
岐阜県多治見市本町4-32
https://www.uoseki.co.jp/