化粧品の進化とともに、老化のスピードが緩やかになってきていることはみなさんの肌を見れば一目瞭然。よくも悪くも、日々のスキンケアや生活環境、習慣が肌を変えることがわかってきているからこそ、 老化のメカニズムをおさらいし、老化のスピードをより緩やかにするためにすべきことを総チェック。資生堂の研究員、原さんと中西さんにお話を伺いました。
角層をやわらかくすることがシワ予防の要
真皮のコラーゲン量が減少し、ハリを失うとシワができやすくなります。
「肌は深部の真皮と表面の表皮で構成され、表皮のいちばん上に0・02㎜の角層が存在。角層は肌の中でいちばんかたく、逆に真皮は年齢を重ねると密度が低くなりバネも弱くなるため、やわらかくなります。この角層と真皮のかたさのギャップが大きいほどシワができやすいのです」と中西さん。
もともと女性は男性に比べ、真皮にふっくら弾力がありますが、エストロゲンの低下などにより50〜60代で男性と同じレベルまで弾力が低下。だから更年期以降、 深いシワが目立ってくるのです。
さらに、かたい角層は真皮にストレスをかけ、コラーゲン分解酵素を増やすため、シワのリスクが高くなることもわかっています」。でも慌てなくても大丈夫。
「直接アプローチすることが難しい真皮と違い、角層は化粧品で日々ケアができる部分。化粧水と乳液でしっかり保湿し、角層をやわらかくキープすることでシワを予防できます」
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