小柳ルミ子さんインタビュー前編！「死ぬまで勉強だと思っています。よりよく生きて、心豊かに暮らしたいですから」【まことのはなし】

数多くの俳優やアーティストを撮影してきた中川氏が、憧れのあの人やこの人から、トークと写真で本当の姿を引き出す「まことのはなし」。第12 回のゲストは、多彩なジャンルで活躍を続けるエンターテイナー、小柳ルミ子さん。芸能界入りを目指したきっかけや、いくつになっても心豊かに暮らすための秘訣を伺いました。

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現在72歳。体を鍛える大切さはこの歳になったときにわかります（小柳）

中川さん（以下敬称略）ルミ子さんがカメラ前に立つ直前、突然晴れて、太陽光が差し込んできました。

小柳さん（以下敬称略）自然光のなか、魔法のように美しく撮ってくださって驚きです。お洋服も素晴らしい存在感でした。

中川　僕には、ルミ子さんのファッションはカラフルな印象があります。そのイメージをあえて外してみたくて、今回はモードなモノトーンの用意をお願いしたのですが、とんでもなくお似合いでした。

小柳　今日の撮影であらためて、私は写真もファッションもヘアメイクも好きなんだと感じました。

中川　そのお気持ち、撮っている間に僕にも伝わってきました。

小柳　嬉しいですね。中川さんは、カメラを通して人間の深いところまで引き出す写真を表現されているんだと思います。

中川　撮影していて、とにかく楽しくて仕方がなかったんです。ルミ子さんと一体化していたような気さえしていました。

小柳　「この洋服はどういうポーズを取ると生きるのか」、私はそれを感じとると体が自由に動き始めるんです。モデルさんは服をいかにきれいに見せるかがお仕事ですが、私たちアーティストのファッション撮影は、いままで生きてきた自分の時間や背景を背負いながら洋服を着て見せるような、そんなところがあります。

中川　その世界観を撮るほうも共有できると、いい写真が撮れるような気がします。あの、実は……告白します。僕の人生の初めての推しは、ルミ子さんです。

小柳　え！ 私、２０２５年でデビュー55周年ですよ。そんなお歳？

中川　笑。もの心つく前のことなので親から聞かされた話ですが、「好きなルミ子ちゃんが歌ってるよ」と呼んだら、僕が急いでテレビを見にきたそうです。でも思っていた曲と違っていたらしく大泣き（笑）。聴きたかったのは、たぶん『瀬戸の花嫁』か『わたしの城下町』だったんじゃないかな……。

小柳　光栄です。

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