「“きつね”がきつね色になったらタレをじゅっとかけて食べるんです」と教えてくれたのが、風吹さんが定期的にお取り寄せしている「よじろあげ」。秋田では伝説の「与次郎狐」から名づけられたそれは、風吹さんにとって家族の健康を考えた「素朴なおやつ」。お孫さんとも一緒に食べることもあるという「よじろあげ」、ありそうでない逸品です。
定期的に買う大好きなお揚げはタレもおいしいんです!
料理でよく使う食材のひとつが、お豆腐やお揚げ。焼いておろししょうがで食べたり、タイ料理に入れたり。調理法も調味料も選ばず使いやすいので、頼りにしています。
料理に使う豆腐は近所を巡回する移動販売のお豆腐屋さんで購入していますが、「よじろあげ」は秋田のお豆腐専門店〈豆腐百景〉から取り寄せています。出演した映画『浅田家』の原案者である写真家・浅田政志さんの奥様に教えていただいたのですが、直径13㎝ほどある大きな揚げは、中身がしっかり詰まっていて美味。油揚げのような、厚揚げのような、もちっとした独特の食感や大豆の味にハマりました。
この絶妙な肉感を楽しむには、フライパンで両面をカリッと焼き、専用の「よじろだれ」をかけてシンプルに食べるのがいちばん! 熱々にじゅっとタレをかけると冬場は特においしい。甘辛のバランスがちょうどいいタレが、お揚げ表面の凹凸にしっかり絡んでくれます。
〈豆腐百景〉は、秋田で2代続くお豆腐屋さんの娘さんが、大豆や豆腐の文化を継承していこうと始めたお店。その思いが届けてくれる幸せもかみしめながら、いただいています。
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