シワとたるみでまぶたは重く、目尻も下がり、しょぼしょぼと小さくなる目。今すぐ専用ケアが必要な理由について、ロート製薬で新規素材開発や製品開発に従事する、林裕也さんにお話を聞きました。
目元の構造とアイクリームの最新知見を知れば、専用ケアの必要性に思わず納得!
なぜ目元の老化が深刻になるのか。そのメカニズムの解明がさらに進み、原因に対する新しいアプローチも登場しています。デリケートで乾燥しやすい目元に、今日から一歩踏み込んだケアをはじめましょう。
笑った後、シワが居座り続けて目立つなら、目元専用アイテムの出番
顔の中でもっとも早くエイジングが現れる目元は、年齢を重ねると形状まで変化します。目薬でおなじみロート製薬の研究者、林裕也さんに、老化メカニズムと対処法を伺いました。
「目まわりの皮膚は、頰の3分の1程度の薄さで皮脂腺も少ないため、常に乾燥ダメージにさらされています。加えて表情の動きが多いため、シワができやすいという特徴があります」。
一定の年齢以上では、笑うと目尻のシワができるのはある意味当然で、それが素敵に見えることも。でも、笑った後も残っていたり、表情が動いていないのにシワがあるならシワを薄く、目立たなくさせるアイケアコスメの力を借りるのが賢い選択。
皮膚が薄いことによるデメリットはほかにもあるそう。
「目まわりの皮膚が薄いがゆえに、皮膚の内側にある毛細血管が透けて見える傾向があります。若くて健康であれば問題はないのですが、素敵世代は疲れたり睡眠不足になると血行不良や血液中の酸素濃度の低下によって血液の色が黒みを帯びることも。
また、年齢とともにゴースト血管が増えるため、酸素や栄養が行き渡らないだけでなく、老廃物も溜まりやすくなります。その結果、むくみや肌老化が加速するケースも少なくありません」
また、皮膚が薄く繊細な目元は無意識の刺激がくすみを招くことも。
「アレルギーで目を擦ったり、マスカラなどのアイメイクを乱暴に落としたりする生活習慣も色素沈着の原因に。アイクリームを塗るときも、やさしく扱うよう心がけましょう」
文/片岡えり
※素敵なあの人2024年12月号「スキンケアとメイクで印象を変える 60代からの目元美容大全」より
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