永野芽郁さんが赤血球に、佐藤健さんが白血球に扮したことで話題の映画『はたらく細胞』が12月13日(金)より全国公開されます。
シリーズ累計1,000万部突破、アニメ化も大好評の人気コミックシリーズを実写映画化。阿部サダヲさん、芦田愛菜さん演じる“人間の”親子の体内細胞を擬人化し、豪華キャストが細胞となって一生懸命はたらきます。
コメディ、アクション、学び、感動。すべてが詰まったジャンルレスなエンターテイメント大作。この記事では「映画ごはん研究家」の富田夏子が作品の見どころとともに、体内を語るのに欠かせない食べ物の登場シーンにも注目したコラムとして紹介します。
ここが見どころ
【1】細胞の動きを可視化!体の仕組みが学べる
人間の体内の細胞、その数なんと37兆個。酸素を運ぶ赤血球(永野芽郁)、細菌と戦う白血球[好中球](佐藤健)、そのほか無数の細胞たちが健康と命を守るために一生懸命はたらいている様子がよくわかるため、見ているうちに細胞一つひとつが愛おしくなってきちゃうから不思議。楽しみながら体の仕組みが学べる映画になっています。
まじめで健康志向の高校生・漆崎日胡(芦田愛菜)と、不規則不摂生に日々を過ごす父親のトラック運転手・茂(阿部サダヲ)の体内は、細胞たちの労働環境がまったく違っています。日湖(にこ)の体内は、おしゃれな街並みに洗練されたオフィスのイメージですが、茂の体内は荒れた路地裏で細胞たちも疲れていてブラックな労働環境そのもの。二人の生活の違いが体内の様子にあらわれていて、生活環境が体内に与える影響が丸わかりです。
【2】随所に散りばめられる“笑い”のセンスが絶妙
原作のおもしろさはもちろん、『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』の武内英樹監督作品だけあって、作中に散りばめられた笑いのセンスは絶妙。敵(ばい菌や細菌)を察知すると、帽子についたクイズの回答ボタンのようなレセプターが反応してしまう白血球[好中球]役の佐藤健さんは、真剣に仕事に取り組むがゆえに登場シーンから笑ってしまいます。
いっぽう人間界の日湖には憧れの先輩・武田新(加藤清史郎)がいて、彼と会うだけでドキドキが停まりません。そのとき体内では、DJやサンバダンサーが登場し、お祭り騒ぎ! 普段は冷静な指示役・ヘルパーT細胞(染谷将太)も勝手に体が動いてしまうほど。あとはネタバレになるので、ぜひ劇場でお楽しみください。