肌再生の要「基底膜」を修復して複数の悩みを一斉にケア
1980年代から、真皮の約70%を占めるコラーゲンを研究し続けてきた資生堂。業界内でもいち早く着目し、コラーゲンの種類や働きを解明。日々、研究を進化させ、さまざまな商品にその先進知見を搭載しています。
次なる課題は、大人が抱える複数の肌悩みに、一斉に、スピーディにアプローチすること。資生堂の研究員、入山俊介さんが説明します。
「着目したのは、美肌を生み出す司令塔で、肌再生の源である基底膜です。表皮と真皮の間にある基底膜は厚さ約0・1マイクロメートルのごく薄い膜で、表皮と真皮をつなぎ情報や物質のやりとりをサポートしています。紫外線や加齢により基底膜がダメージを受けるとシミ、シワ、たるみなどの老化が加速。紫外線を浴びて活性化する分解酵素が基底膜にダメージを与えることや、基底膜が表皮幹細胞の減少や維持に関連することも、資生堂が見出しています」。
新しい細胞を生み出すことが難しくなる素敵世代は、いまあるものを守ること=分解抑制が重要。それを叶えるのが、2万種以上の候補から発見された独自成分コアキシマイドです。
「基底膜の分解を抑えて修復することで表皮幹細胞が安定化し、表皮細胞の生まれ変わりが促されます。基底膜をケアすることで修復力が高まり、肌全体が美しくなるという、資生堂効率美容の集大成ともいえる成分です。
健康な基底膜とダメージを受けた基底膜の比較
上が【健康な基底膜】34歳女性 上腹部 非露光部、下が【ダメージを受けた基底膜 】30歳女性 頰 露出部
S.Amano,J Investig Dermatol Symp Proc,2009.14(1):2-7.
表皮と真皮の間にある肌再生の要・基底膜。紫外線や加齢によりダメージを受けると、切れた基底膜が下に追いやられて多重化し、シミやシワ、たるみに。
撮影/相沢千冬 文/片岡えり
※素敵なあの人2024年11月号「素敵寿命を延ばすために知っておきたい、最新エイジングケアのすべて」より
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