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素敵なあの人 素敵なあの人2025年1月号

素敵なあの人 最新号

素敵なあの人2025年1月号

2024年11月15日(金)発
特別定価:1480円
表紙:結城アンナ

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顔加工アプリ「盛り」と「盛り過ぎ」の境界線とは?【石川三千花さん・エッセイ】

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顔加工アプリ「盛り」と「盛り過ぎ」の境界線とは? 【石川三千花さん・エッセイ】

最近、当たり前になってきた、写真に写った顔を補正するビューティ系アプリ。お肌ツルツルの若々しい顔にはなるけれど、やり過ぎるとイタイようで……。


あなたはスマホで撮った自分の顔写真を加工しますか? それとも、ぜったいにいじらずに、ありのままの自分を受け入れるタイプ?

よっぽどスマホのアプリ機能に詳しくない人以外は、いまやSNSに投稿しようがしまいが、自分の顔写真の肌補正くらいは誰でもしているのではないだろうか。私だってそう。もはや肌補正した顔がホントウの自分で、シワやシミがあるリアルな自分はなかったかのような錯覚ぶり。人間の思い込み、オソロシイです。

ただし、私にも見栄ってものがあるので、肌がちょっとなめらかになるくらいの加工はするが、目の大きさをでっかく変えたり、顔をほっそり見せるためにその輪郭まで変えたりはしない。そう、素肌がちょっとだけきれいに見えるいい塩梅が、私なりのこだわりなのだ。シワも全部は消さないで、真ん中レベルよりも下くらい。つまり、レベルが真ん中より上でマックスの加工にすると、肌がツルッツルのプラスティック顔になるわけね。それはもう、明らかに人工的で不自然になる。そこまでは欲していないのよね。私にも客観性っつーもんがあるから、人さまから「若見えしたがっているのね」とは思われたくない。これがもうひとつの見栄ってものなのです。

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この記事を書いた人

石川三千花さん

イラストレーター&エッセイスト 石川三千花さん

映画、ファッションについて独自の観点からイラスト+エッセイを展開。著書に『石川三千花の勝手にオスカー』(集英社)、『勝手にシネマ・フィーバー』(文藝春秋)など多数。

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