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【50代介護】介護福祉士の資格を持つプロでも家族の介護は迷走だらけ。完璧を目指さず、いい意味で『いい加減』になることも大切

現在経験している方、これから直面するであろう親の介護問題。実際に介護を経験した読者に、そのエピソードや介護中の気持ちの揺らぎなどを聞きました。今回は介護福祉士の資格を持つ山口こず恵さんのお話。「介護福祉士である私には多少の知識はあるし、介護の現場もたくさん見てきましたが、いざ自分が介護をするとなると勝手が違いました」という、リアルな体験を教えていただきました。

介護福祉士の私でも、家族の介護は迷走だらけです。「こうじゃなきゃ」より「まあいいか」の精神で

がんにかかった実父を見送った後、現在は難聴が進んだ実母の介護中

山口こず恵さん

山口こず恵さん

愛知県在住。介護福祉士の資格を持つ。ステージ4のがんと診断され、入退院を繰り返す父を8年間介護した後、見送る。現在は、老人性難聴が進んで要介護となった母を家族と協力しながら介護している。

父を亡くしたショックで母が体調を崩し、要介護に

「私は両親の介護を経験しました。まずは父。ステージ4のがんだった父は、自宅と病院を行き来しながら治療を続けていました。幸い、体調が悪くなるたびに入院して適切な治療を受けることができ、亡くなる前日まで会話もできました。ただ、『最後に温泉に行きたい』とずっと言っていて、結局、管につながれたままで叶えてあげられなかったことはいまも心の片隅に残っています。それでも、治療の選択自体は正しかったのではないかと思っています。

そして父を見送った後、母の介護が始まりました。母は父に頼りきりの人だったので、父が亡くなると、まるで階段から転げ落ちるように体調が悪化していきました。身体的な衰えだけでなく、精神的な落ち込みや老人性難聴も重なって、やや認知症気味に。そうして介護の必要性が急に高まったんです。その後すぐに、要介護認定を取得。現在は週6日、デイサービスを利用しつつ、母と同じ敷地内に住む兄とともに、母の生活を見守っています」

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