親の介護問題は、いつだれに起きてもおかしくないもの。今回は、素敵読者の篠部朋子さんの、義母、実母、実父の介護をしたときの実体験をご紹介します。
認知症の義理の母にイライラをぶつけられても、〝私は女優〞のマインドで乗り越えました
義母、実母の介護を担い、いまは 98 歳の父の生活を支える
篠部朋子さん
大阪府在住。認知症と生活習慣病を併発した義母を約1年間介護した後、見送る。続けて実母に難病が発覚し、父とともに5年間の在宅介護、10年間の入院生活を支えた後、見送る。現在は98歳の父の生活支援を行う。
認知症の義母をひとりで。仕事との両立は壮絶
「初めに経験したのは、義理の母の介護でした。糖尿病をきっかけに認知症や高血圧、動脈硬化を併発し、入退院を繰り返していた義母。介護は、ほとんど私ひとりで担っていました。そのときは仕事もしていて、仕事と介護の両立はとても大変でした。
認知症が進むにつれ、義母は私のこともわからなくなっていきました。じっとしていられなくて外に出ようとしたり、家にいるのに『家に帰りたい』と言われて仕方なく外へ連れ出したりすることも。きつい言葉をかけられることもありました。
そんなとき心がけていたのが〝女優になること〟。役を演じるつもりで、嫌な感情があっても表に出さず、相手を否定しないよう努めていました。
また、入院中にはつき添いを求められて病院に泊まり込むことも。そうなると、自分の食事や入浴がままならないようになってしまいました。そのときの私はかなり追い詰められていたようで、見かねた病院の相談員さんが声をかけてくれ、施設の利用をすすめてくれたんです。
それを受けて、思いきって入所を決断。無事に入所した後は、心からほっとしたことを覚えています。その日の帰り道に見た景色のことは、いまでも忘れられません。その相談員さんには本当に感謝しています」
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