【歯科治療の最前線】歯肉を移植！技術の進歩が目覚ましい歯肉退縮の改善治療

日々進化を続けている歯科治療のなかでも、近年技術が高まりつつあるのが歯肉退縮の改善治療。どんな治療で、どんな悩みがある方に向いているのか、治療の内容や費用について歯科医師・壱岐聰一郎先生に教えてもらいました。

【NEWS】歯茎の移植

近年技術が高まりつつある、歯肉退縮の改善治療

 「歯肉の移植は、歯肉退縮が現れている患者さんに行われる治療法です。歯肉が下がって歯が露出してまったところに別の場所から歯肉を移植して、正常な状態にするというもの。採取や移植がしやすい、上あごの歯肉が使われることが多いです。

この治療法自体は昔からあるものですが、ここ数年、手術で使用するレーザーの性能が高まっていて、それにより上あごの歯肉採取が簡単になり、手術の成功率が上がっています。また、近年、多数歯にわたる歯肉退縮の治療に有効なVISTAテクニックという歯肉移殖技術が日本にも導入されるなど、技術の研究も進んでいるんです。

歯肉の移植手術費は、一般的に１ブロック10万円くらいが相場です。移植手術自体は１回で完了しますが、その後糸を取り替えたり経過を見たりする時間も含めると、定着するまでに６週間くらい見ておくとよいかもしれません」

最前線の歯科治療が受けられるクリニック

イラスト／こやまもえ　取材・文／平井薫子

※保険適用の有無は治療内容やクリニックによって異なります。
※素敵なあの人2024年10月号「自分の歯でずっとおいしく！　知っていると知らないとでは差が出る歯科治療の最前線教えます」より
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