素敵世代の健康の鍵を握っているとされるふくらはぎ。そのふくらはぎが老化すると、どんな不調が生じるのでしょうか。素敵世代に起こりうる6つの健康リスクについて整形外科医 歌島大輔先生に教えていただきました。
リスク【1】むくみ、静脈トラブル
ふくらはぎの筋ポンプの力が弱まると、血液を充分に押し上げることができず、血液の渋滞が起こります。それにより、むくみや下肢静脈瘤などの静脈トラブルに。むくみは「体質だから」と放置されがちですが、筋ポンプの故障のサインかもしれないので注意が必要です。
リスク【2】転倒、骨折
筋力が低下すると、転びやすくなります。素敵世代の転倒は、骨折→入院→運動不足による筋力低下→寝たきりという、負の連鎖の原因になります。60代は「まだ大丈夫」と思ってしまいがちですが、生活が大きく変わることにもなりかねないため、油断は禁物です。
リスク【3】高血圧、動脈硬化
ふくらはぎのポンプ力が弱くなると、心臓に充分な量の血液が戻ってきません。すると心臓は少ない血液を勢いよく送り出さなければならず、血圧の上昇につながります。血圧が高い状態が続くと、血管はしなやかさを失ってかたくもろくなり、動脈硬化を引き起こすのです。
リスク【4】冷え
冷えの原因は、熱を上手く作れないこと、そして熱を全身に運べないことのふたつ。熱を作るのは筋肉です。素敵世代はそもそも筋肉量が低下しており、熱を作る力が弱い状態。そのうえふくらはぎの筋肉量の低下により全身に熱を届ける力が弱く、結果冷えを招いてしまうのです。
リスク【5】不眠
良質な睡眠のために必要なのは、日中にしっかり活動して疲労を溜めること、そして血流をよくすることです。お伝えしたとおり、ふくらはぎのコンディションは全身の血流に大きく関わります。不眠で悩んでいる人は、ふくらはぎの老化が原因となっている可能性が大いにあります。
リスク【6】認知症
神経細胞がダメージを受けることで起こるとされる認知症。神経細胞を健康に保つために大切なのが、脳の血流です。ふくらはぎのポンプ作用によって全身の血流がよくなると脳の血流もよくなりますが、老化によりそれが滞ると、脳にスムーズに血が送られなくなってしまいます。
そのほか/感染症、腰痛、肩こり、こむら返り、うつ、外反母趾、変形性関節症、熱中症などのリスクも考えられます。
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