挑戦を楽しむ姿勢に、聞く側も元気をもらえました(中川)
中川バンドを組んだきっかけは?
熊谷 浜松は音楽の街として知られていて、アマチュアミュージシャンが大勢いるんです。あるときライブハウスへ知人のライブを見に行ったら、マスターに「真実ちゃん、バンドやらない?」と声をかけられて。ドラム、ギター、ベース……と精鋭メンバーを集めてくれたんです。みんな最初は、「女優さんのお遊びにつき合ってあげよう」くらいの気持ちだっただろうけど、やってみたら楽しくて。「次もやりましょうよ!」と言っているうちに、定期的に呼ばれるようになりました。
中川 思いがけない展開ですね。
熊谷 磐田市の1500人規模のホールにも呼ばれたんです。500人も入れば御の字かな? と思っていたら、満席になっちゃって(笑)。東京からも友人がバスを貸しきって観に来てくれました。
中川 メンバーの方は同世代ですか?
熊谷 いえ、みんな私よりも若いです。私のファンの方を〝マミラー〟と呼んでいるんですけど、マミラーちゃんたちも増えてきて、いずれは東京でも一旗揚げよう! と盛り上がってます(笑)。
中川 昔から、音楽をやってみたいという気持ちはあったんですか?
熊谷 実はまだ女優デビューする前の高校生のころ、バンドを組んでいたんです。一度だけライブをやったんですけど、自分が上手だとは思えなくて、それ以来、歌うのを封印していました。でも、この年齢になってもう一度歌ってみたら、アドレナリンが出ちゃって(笑)。いつの間にか音楽がライフスタイルの真ん中に来ていることに、自分でも驚いています。
中川 ライブではどんな曲を?
熊谷 アン・ルイスさんの『六本木心中』や『あゝ無情』、岩崎宏美さんの『ロマンス』、中森明菜さんの『DESIRE』……。昭和歌謡の黄金時代の曲をカバーしています。「今日は女優モードで歌うから!」と、ちあきなおみさんの『朝日のあたる家』を歌ったことも。
中川 最高の選曲ですね!
熊谷 みんな感動して泣いてました(笑)。

トレンチコート¥163,900 /エルマンノ フィレンツェ(ウールン商会)、べスト¥55,000 /グリード インターナショナル、スリーブレスシャツ¥13,200 /チノ(モールド)、パンツ¥48,400 /リュンヌ( ラトリエ・エム)、サンダル¥22,000 /ノーネーム(ストックマン)
profile

熊谷真実
1960 年、東京都生まれ。1979 年、NHK 連続テレビ小説「マー姉ちゃん」のヒロイン役でデビューし、エランドール賞新人賞を受賞。以降、舞台、テレビ、映画と幅広く活躍。舞台『マンザナ、わが町』で読売演劇大賞優秀女優賞(2015 年)、紀伊國屋演劇賞個人賞(2016 年)受賞。現在は静岡県浜松市を拠点に活動を続け、音楽活動にも注力する。出演映画『藍反射』が3月6日に公開。
タキシードシャツ¥41,800、パンツ¥48,400/ともにリュンヌ(ラトリエ・エム)
撮影・インタビュー/中川真人〔magNese〕 スタイリスト/木俣 歩 ヘア&メイク/林カツヨシ〔JILL〕 文/工藤花衣
※素敵なあの人2026年4月号「フォトグラファー中川真人のまことのはなしVOL. 19」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。
- 1
- 2





