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素敵なあの人 2026年4月号

素敵なあの人 最新号

2026年4月号

2026年2月16日(月)発売
特別価格:1690円(税込)
表紙:富岡佳子

素敵なあの人 2026年4月号

公開日:

【60代エンタメ】俳優・浦井健治さんが語る日韓が紡ぐミュージカルの新潮流【好奇心の扉・前編】

世界的に韓国創作ミュージカルの人気が高まるなか、日本の劇場でも注目の作品が次々に上演されています。

この春に幕を開けるのは、韓国でも大ヒットしたミュージカル『破果 パグァ』。

本作の主役である女性暗殺者に復讐を誓い、危険なゲームを仕掛ける青年を演じるのは、韓国発の名作ミュージカルに数多く出演されている浦井健治さん。浦井さんに、クライムノワールを原作とするこの作品の面白さや見どころ、そして、日本と韓国の舞台をつなぐ思いを伺います。

「『破果』の世界観には女性の生き方に対する、韓国の意識の高まりを感じます」

エンターテイメントだから届けられるテーマがある

浦井さんが出演した韓国創作ミュージカル日本版のなかでも、主演をつとめた『笑う男』と『メイビー、ハッピーエンディング』、そして主人公と対峙する重要な役どころを演じた『ファンレター』は、韓国で記念切手になったほどの名作です。

「ある方から、その切手をプレゼントしていただいて驚きました。本当に光栄なことです。昨年は『メイビー、ハッピーエンディング』のブロードウェイ版がトニー賞をとり、衝撃的でしたし、韓国のミュージカルはいま、躍動していますよね」

一方、浦井さんが初演キャストを演じた、日本が世界に誇るオリジナル作品『デスノート THE MUSICAL』は韓国でも長く愛されている舞台。現在、2026年5月までロングラン中です。日本では昨年から今年にかけ、初演から10周年となる記念公演が上演されました。

「日本の初演では夜神月(やがみらいと)という高校生役を、10周年公演では夜神月を翻弄する死神リュークを演じました。昨年の上演中に、韓国版の死神リューク役の方が、本番公演中にもかかわらず、さらにはご自身の本番公演が翌日あるのに、『日本版リュークが気になるから』と見に来てくれたんです。嬉しかったし、エネルギーをもらいました。日本と韓国の距離は近い。僕も最近では共演者や演出家、通訳の方、ボイストレーナーの先生とたくさん知り合いができて、どんどん身近な場所になってきています」

浦井さんが3月から出演するミュージカル『破果 パグァ』は、韓国の同名ベストセラー小説を舞台化した作品。主人公は暗殺者を生業としている60代の女性、爪角(ちょがく)です。

「エンターテイメントとして、トリッキーな展開をみせる作品であると同時に、人間の『葛藤』や『弱さ』が作品の本質にあるとも感じています。自分が演じるトウという役は、爪角に家族を殺されて、彼女を探し求める半生を送ってきた青年。でも、実は憧れも抱いている。まるでシェイクスピア劇のように、トウは自問自答する独白が多いんです。クライマックスで爪角とトウは対峙しますが、見どころは、その刹那。ふたりの間になにが芽生え、なにが崩れるのか―」

『破果』は舞台だけでなく映画化も果たし、韓国で大ヒット。「その背景には、女性の生き方に対する、韓国の意識の高まりもあるのではないでしょうか。この物語をミュージカル化することは、大胆な試みだったと思います。そのトライアルを可能にしたのは、ソウルの大学路(てはんの)の存在だと思っていて。大小の劇場がひしめくように並び、毎週のように初日の幕が開いて、つねに実験! 実験! 実験! 演出家・脚本家・作曲家といったクリエイティブチームを育てる場所があるんです」

「文化と芸術の街」と呼ばれる大学路。その名は1970年代、地域にソウル大学のキャンパスがあったことに由来します。 2024年、その大学路で幕を開けた『破果』は、ミュージカルの新しい挑戦として大きな反響を呼びました。

「『破果』日本版の上演は、日本のエンターテイメントにとっても価値があるムーブメントだと思います。自分がその初演に関われて、しかも爪角を演じられる花總まりさんと初タッグで挑めるなんて、とても素敵な作品に出合うことができました」

俳優・浦井健治さん

「顔にいろんな表情が入ってる人。少年の純粋さと、爪角に対する執着心や愛の気持ちまですでに入っているような気がする」とは、韓国初演の演出家イ・ジナさんの浦井さん評。

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