現在、日本に千人近くの落語家がいると言われています。私たちはいま、もっとも落語が人気を呼んでいる時代を生きているのかもしれません。
多くの人に愛されてきた古典落語に加えて、 同時代を生きている私たちが共感できる新作など、噺のバラエティも豊かになっています。
毎日、全国の寄席やホール、はたまた意外な場所でも聴ける現代の落語。関東圏の落語情報を中心とした、 日本で唯一の演芸専門誌『東京かわら版』の編集長佐藤友美さんに、その楽しみ方の極意を伺いました。
落語と落語家が愛される理由
大衆芸能として江戸時代に発展した落語。昭和に入り、ラジオやテレビの放送が普及すると、全国的な人気を得て、初代林家三平さん、古今亭志ん朝さんなど人気落語家はコマーシャルや司会でも活躍するようになりました。
1970年代には、上方落語で六代桂文枝(当時は桂三枝)さんをはじめとした若い世代の落語家がバラエティ番組で同世代の人気を獲得。
ただ、1980年代前半、漫才ブームの影響もあり、落語そのものは“古臭い”と敬遠され、 あまりテレビでは放送されない時期もありました。
東京の代表的な寄席のひとつ、新宿末廣亭の高座。お座敷芸から始まったと言われる江戸落語の高座として、舞台上には床の間がある。
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教えてくれたのは
『東京かわら版』編集長 佐藤友美さん
東京都渋谷区恵比寿に生まれ、育つ。いまはなき浅草の国際劇場の隣で旅館を営んでいた祖母の影響で、幼少のころより古典芸能(歌舞伎、日本舞踊、邦楽、相撲)に親しむ。明治大学文学部仏文学専攻を卒業後、愛読していた『東京かわら版』で「アルバイト募集」の記事を見て応募。採用後、正社員になり、2004年より編集人を務める。落語のほか、現代美術やコンテンポラリーダンスなどを観るのも好き。なにかを鑑賞することにかけてはフットワーク軽く、手間暇を惜しまないのが信条。自社の刊行物だけでなく、落語に関するさまざまな書籍の編集協力も多い。単著としては『ふらりと寄席に行ってみよう』(辰巳出版)を刊行。
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