各界の目利きが注目する器やアート、暮らしの道具を紹介します。今回は真鍮やアルミを使ったクラフトワークを、ディギナーギャラリー マネージャーの鈴木由美さんに教えてもらいました。
ほっこり心が和むアート。コナヤさんのクラフトワーク
子どもの絵をそのまま形にしたような金属アート
東急東横線・自由が丘駅から徒歩約1分の場所に、鈴木さんがマネージャーを務める「ディギナーギャラリー」はあります。飲み屋街の真ん中、ギャラリーとしては少々風変わりな場所を選んだのは「高尚になり過ぎず、気軽に入れるギャラリーにしたかったから」。
主に若手アーティストを紹介しつつ、ワークショップやトークショーなど来店のきっかけになるイベントにも力を入れています。
今回、紹介いただいたのは、ワークショップで絶大な人気を誇る彫金作家のコナヤさん。美術大学でグラフィックを学んだ後、ブライダル関連の会社に就職。花嫁のかんざし作りから彫金技術を習得としたという、異色の経歴の持ち主です。ちなみにコナヤという作家名は、実家のみかん農家の屋号から取ったのだとか。
「とにかく図工が好きで、すべての時間割が図工だったらなぁと美大に進学したそうです(笑)。子どもの絵をそのまま形にしたような作品は金属なのにクール過ぎず、どこかユーモラスで心が和みます。
オブジェやモビールはもちろんですが、アクセサリーや器など〝使えるアート〟も魅力的。アートとしての完成度と使い勝手を両立し、日常を素敵に彩って くれます。
真鍮の作品は時とともに色に深みを帯びて、経年変化も楽しみですよ。観るだけではなく身につけて、使って、ワークショップで作って ……全方向から満喫できるのがコナヤ作品の醍醐味ですね」と鈴木さん。
ワークショップはまさに図工さながら。難しい技術は一切使わず、それでいて可愛い作品ができるのでリピーターが多いそうです。 月の展示会でも開催予定なので、興味のある方はぜひ。アートってこんなに気軽に楽しめるものなのだと実感し、新たな世界が開けるはずです。
風に吹かれてゆらり、きらり、可愛いモビール
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