歳を重ねるごとに悩みが増える口腔トラブル。今回は、60代女性に起こりやすい口腔内のトラブルを5つ発表します。気になる症状がある場合は、早めに歯科医院で診てもらいましょう。
【1位】歯周病
歯と歯茎の間の溝・歯周ポケットに細菌が溜まると、歯肉が炎症を起こす「歯肉炎」に。悪化すると歯肉が腫れる「歯周炎」、歯槽骨が溶ける「歯槽膿漏」と進行し、これらを総称して歯周病と呼びます。不規則な食生活や磨き残し、ストレスなど生活習慣が主な原因です。
【2位】虫歯(昔治療したところの再発)
虫歯菌によって歯が溶かされ、やがて穴が開いてしまう虫歯。食習慣やブラッシング習慣などの生活習慣が大きな原因ですが、嚙み合わせや歯並びが悪くなることで起こる場合も。素敵世代は昔の治療後の劣化による虫歯再発も要注意。
【3位】歯の喪失
歯が失われた後、それを放置している状態。歯が失われる原因には歯周病や虫歯、嚙み合わせの悪化などがありますが、それを放置すると残りの歯も加速度的になくなっていきます。また、歯のトラブルのさらなる悪化にもつながります。
【4位】歯肉退縮
歯茎がすり減って歯根が露出してしまう症状で、虫歯になりやすい危険な状態です。歯が残っている人に多く見られる症状で、主な原因は加齢。自然に回復するのはなかなか難しいですが、手術をすることで元の状態に戻すことができます。
【5位】歯列不正
歯列不正とは、歯並びが悪い状態。人の奥歯は加齢にともなって前に倒れる傾向があり、それによって前歯がずれていきます。実際、「昔は歯並びがよかったのに」という患者さんが多くいます。機能的にも審美的にも改善が必要です。
取材・文/平井薫子
※素敵なあの人2024年10月号「自分の歯でずっとおいしく! 知っていると知らないとでは差が出る歯科治療の最前線教えます」より
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