映像に舞台にと柔軟な表現活動を続けている稲垣吾郎さんに、舞台『プレゼント・ラフター』で演じる人気俳優と自身の共通項や、変わらぬビジュアルについてのお話を伺いました。
実は演じる役柄より僕のほうが気難しい!?
2026年、早々に上演される舞台『プレゼント・ラフター』で稲垣さんが演じるのは、名を成した俳優ならではの孤独な悩みを抱えるギャリーという人物。本心を隠して人にいい顔をしてしまい、あとあとトラブルの種になる行動を取りがちなところがあります。
「人気者ゆえに女性からアプローチされてもノーと言えない感じというか。ちょっとモテている立場として、そういうサービス精神みたいなのも必要だと思っていそうなところがありますね。僕も調子のいいところがあるので、まぁ、わからなくもないです(笑)」
表では人当たりがいいが、性格面では気難しいところも見え隠れする。その辺の機微もクスッと笑えるコメディ要素として描かれそうだが、稲垣さん自身にもそういった面はあるのでしょうか。
「たぶん僕だけじゃないと思うんですけど、自分自身のこだわりや、崩されたくないルーティンというのはあると思います。はたから見たらわがままに映るかもしれないけれど、独自のパーソナルスペースというか。急に楽屋に入られるとついイラッとしてしまうとかね(笑)。さっきまで機嫌が悪そうだったのに、なんか急にご機嫌になったな、みたいな情緒不安定に思われそうな部分もあるかもしれない。ギャリーはふいに起こされるのを嫌っている描写がありますが、僕は起こされることより、寝ているところと食べているところを見られるのが嫌ですね」
身近にいるスタッフには、そういった性格、気質は把握されているのかどうかも気になります。
「わかっていると思います。そこも仕事の一部として理解されているんじゃないかな。チームとして動いているので。嫌がることはやめておこうというのはわかるのですが、逆にこうしたら喜ぶな、というのを把握、気づかれているのも恥ずかしいというか、嫌なんですよね。ギャリーはね、そこを押さえておけば上機嫌になる感じなので可愛らしいんですけど、僕にとっては自分の大切なところがバレたくはない、というのもあって。実は彼よりも、さらに気難しいかもしれません(笑)」近しい人にもすべてをオープンにしない。そこにも稲垣さんらしい理由がありました。
「どこかそうやって、身近な人にとってもミステリアスな存在でいたいんだと思います。自分勝手な理想ですけどね。親しき仲にもちょっとした距離感、心のパーソナルスペースみたいなのは持っておきたい。そういうの、僕だけじゃないんじゃない?」
現在は3匹の猫と暮らしている稲垣さん。猫たちの距離感の取り方が理想的だと語ります。
「むしろ、猫のほうが侵食されたくなくて距離を保つでしょう。自分で自分の機嫌を取ることもできるし、不機嫌を直すこともできている。そういうの、意外と大人でもできないですし、僕なんか本当に反省することばかりですから。そういう意味で、猫は人間より立派ですよね。本当に崇高な生き物だと思います」
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