今年5月に東京「THEATER MILANO-Za」で、歌舞伎町大歌舞伎と銘打ち、三代猿之助四十八撰の内『獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)』が上映されます。その製作発表会見が2月5日に行われ、出演する歌舞伎俳優の市川中車、市川團子が登壇。作品にかける思いを熱く語りました。その模様をお届けします!
『獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)』は、『東海道四谷怪談』や『桜姫東文章』などを手掛けた四世鶴屋南北、当時の江戸で人気を博していた十返舎一九の『東海道中膝栗毛』から着想し、それとは逆に京都を起点に江戸を目指しながら、五十三次の宿場で展開されていく物語です。
長らく上演が途絶えていましたが、三代目市川猿之助(二世市川猿翁)さんが1981年に歌舞伎座にて復活上演。これまで12回再演されており、『三代猿之助四十八撰』のひとつに数えられる名作です。その人気の秘密は澤瀉屋さんらしい宙乗りあり、早替りありのスペクタクルな演出。
右から、市川中車さん、市川團子さん、
見どころはまず、十二単をまとった猫の怪が宙を飛ぶ「岡崎無量寺の場」。上演されるTHEATER MILANO-Zaでは初の試みとなる宙乗りをつとめるのは、市川中車さん。ご自身にとっても初役となります。
「父・二世市川猿翁が1980年代、江戸時代から百年以上も埋もれていた作品を復活させるべく心血を注いだ大切な演目を、私と息子の團子でつとめさせていただきますこと、この上ない光栄に存じます。私が今回担当する「岡崎無量寺の場」は、奇怪かつ不思議な魅力に満ちた化け猫騒動です。父は老婆や鬼女を得意としておりましたので、父のスピリットをひとりでも多くのお客様にお見せできるよう、研鑽を積んでまいる所存です(中車さん)」
また、上演会場となるTHEATER MILANO-Zaは、現在改修中のシアターコクーン同様、東急文化村の劇場。2002年、シアターコクーンで蜷川幸雄さん演出の『桜の園』にてロパーヒン役を演じた中車さんは当時を振り返り、「毎日を命懸けで過ごし、悔しさも喜びも血肉となった、あの忘れ得ぬ日々から24年たちました。2026年の今、父が愛した演目に化け猫として十二単で宙乗りをする姿を、蜷川さんはどうご覧になるでしょうか」と、俳優としての深い思いも。
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