数多くの俳優やアーティストを撮影してきたフォトグラファー中川真人氏が、憧れの人の本当の姿を引き出す「まことのはなし」。今回のゲストは45 年以上にわたるモデルとしての活躍に加え、俳優・音楽とジャンルを超えて表現の幅を広げてきた甲田益也子さんです。インタビューの〈後編〉をお届けします。
>きっかけは『花椿』表紙の一般公募。そこから第一線のモデルへ!〈前編〉はこちら
ひとつのことを突き詰めるより、表現の場をいくつも持っていたい(甲田)
中川さん(以下敬称略) 『ファンシイダンス』の男性僧侶役で映画デビューもされましたよね。
甲田さん(以下敬称略) そのころ、気分的になんとなく行き詰まりを感じていて。気分を変えるためにも「スキンヘッドにしたいな」と思ってたんです。でも、親は嫌がるだろうな……と思っていたときに、たまたま映画のオファーが来て。先方は申し訳なさそうに「かつらではなく、本当に剃ってほしいんです」と言ってましたが、私は「やった! ちょうどいい」って(笑)。
中川 公開当時に映画を観ましたが、すごくおもしろかったです。
甲田 地方のお寺で撮影していたんですけど、毎朝、サブロオさんが伸びた毛を剃ってからメイクしてくれました。そういえば、ロケ中に週刊誌の取材が入ったんだけど、直前に蚊に刺されて。頭がぽこっと膨らんだまま、本木(雅弘)くんと並んで撮ってもらいました(笑)。誰も気づかなかっただろうけど。
中川 俳優活動に加えて、音楽ユニット「dip in the pool」でボーカルと作詞を担当するなど、幅広いジャンルに挑戦されています。
甲田 もともと飽きっぽくて、ひとつのことを突き詰めるのが得意じゃないんです。いろいろな分野が混じっているほうが、自分には合ってるんでしょうね。
中川 映画出演のような、人生の転換期はほかにもあったんでしょうか。
甲田 一時期、栃木に住んだのもそのひとつかな。その間は新幹線で東京に通っていましたね。定期的に「こうせざるを得ないな」というタイミングが来るので、そこに従ってきた感じです。
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