数多くの俳優やアーティストを撮影してきたフォトグラファー中川真人氏が、憧れの人の本当の姿を引き出す「まことのはなし」。今回のゲストは45 年以上にわたるモデルとしての活躍に加え、俳優・音楽とジャンルを超えて表現の幅を広げてきた甲田益也子さんです。〈前編〉をお届けします!
クールでストイックな姿とは違う甲田さんを撮りたかったんです(中川)
中川さん(以下敬称略)今日の撮影テーマは、女性らしさのある「プレッピースタイル」です。以前、甲田さんを撮ったときはジェンダーレスでストイックな人物像というイメージだったので、今回は違う雰囲気で撮りたかったんです。
甲田さん(以下敬称略)リアルな“生きている女性”ということ?
中川 そうです。黒やグレーの無彩色というよりも、色みがあって、可愛らしさも感じられるような。甲田さんだからこそ成立する絶妙なバランスで、なおかつ読者の方も取り入れられるエッセンスも加えたくて、イエローのセットアップやピンクのニットを選びました。
甲田 最近の撮影ではスタイリングが決まっているハイブランドの服や“魔女の服”みたいな衣装ばかりで(笑)。普通の街着というものをあまり着ていなかったんです。だから今日の服を見たときは、最初は難しそうだな……と思って。でも黄色は好きな色だし、普段はあまり選ばないピンクも意外と取り入れられそうだなと。ついこの前、電車で見かけた年配の方がとてもきれいな色の服を着ていたんですよね。年齢を重ねたらベージュやグレーのような微妙な色より、鮮やかな色がいいのかな、とふと思いました。
中川 私服はどんなものが多いですか?
甲田 動きやすい服しか着ないかも。頻繁に新しいものを買うわけじゃないから、同じ服ばかりになっちゃう。古着を選ぶことも多いですね。
中川 同じものを着続けられるのは、体形が変わらないからというのもありますよね。なにか運動はしているんですか?
甲田 オイリュトミーという踊りを20年以上、ほそぼそと続けています。思想家のルドルフ・シュタイナーが創始した運動芸術で、音楽や言葉を身体を使って表現する踊りですね。
中川 甲田さんは、普段はあまり取材を受けていないですよね。
甲田 私、あまりおもしろいことを言えないから(笑)。でも今回、中川さんがインタビュアーなら、普通のインタビューとは違った雰囲気になるんじゃないかな?と思って。それで出ることにしたんです。
シルクシャギーカーディガン¥66,000、スカート¥50,600 /ともにロペ、イエローシャツ¥27,500 /トーマスメイソン(ロペ)、中に着たコットンシルクタートルニット¥25,300 /シンゾーン(シンゾーン表参道本店)、左手のイエローゴールド×ダイヤモンド2フィンガーリング¥244,200 /プライマル、右手のM イニシャル シルバーリング¥96,800 /ザ レタリング(エスケーパーズ アナザーワールド)、パンプス¥135,300 /セルジオロッシ(セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス)、ソックス/スタイリスト私物






