メルマガ

年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い 素敵なあの人Web

素敵なあの人 2026年3月号

素敵なあの人 最新号

2026年3月号

2025年1月16日(火)発売
特別価格:1760円(税込)
表紙:富岡佳子

素敵なあの人 2026年3月号

公開日:

【60代ライフスタイル】花のある暮らしで冬のおうち時間がもっと豊かに【植草桂子の気分だけでも大人修行】

これまでのシニア層とはセンスも価値観も大きく異なるいまの60代。“新しい大人世代”としてどうありたいか、日々修行中のイラストレーター植草桂子さんのエッセイ。今回は「花の癒やし」のお話です。

結婚したばかりのころ、夫は大学院生、私は駆け出しのイラストレーター。ふたりとも経済力がなく、日々のお金の使い方を色々工夫しなければならなかった。「もし3、000円余分に使えるお金があったら、よいお肉を買うより花束を買うような生活がしたい」なんて、若かった私は夫に言ったものだ。

それから花束とはいかないまでも、日常的に部屋に花がある暮らしを好んでしている。しかし年を重ねても、ハレの日でもない限りよいお肉を買う勇気はいまだにない。

最近はなにもかも値上がりして、またお金の使い方の工夫を強いられるようになった。なんせ年金をもらう年齢になって経済力は振り出しに戻るという逆現象。花だって一輪1、000円と聞くと「高っ!」と思って手が出ない。でも私の暮らしを満たす大切な存在が動物と植物。これは欠かせないので、スーパーのお安い花をいくつか買って、好みに組み直したりしている。時には小さい庭の片隅に咲く花を生けるのもいい。コンテナで育ったビオラやムスカリを小さな花入に飾るのも可愛い。ただし長もちしないのが残念。

そこでこの時期はヒヤシンス。水栽培のヒヤシンスは育てる過程も楽しめるし、咲き始めると甘く上品な香りが部屋に広がる。自然なフレグランスは心地よい。実際その香りにはリラックスやリフレッシュの効果があるらしい。もともと家好き出不精の私には部屋にいながら癒やされたらこのうえない。私に限らずおうち時間が長くなってきたお年ごろの皆さん、花の癒やしはおすすめです。女性ホルモンのバランスを整える効果もあるらしいし。私の場合、これについてはもう遅いのが残念。

イラスト・文/植草桂子
※素敵なあの人2026年2月号「植草桂子の気分だけでも大人修行 vol.28」より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

記事をシェア

  • X
  • facebook
  • line

この記事を書いた人

植草桂子さん

イラストレーター 植草桂子さん

主に暮らしまわりのイラストエッセイを女性向けに展開。近茶流で日本料理を10年習った経験から、最近では茶懐石や食のイベントも手がけている。ライフワークとして介助犬育成のボランティアとしても活動。

記事一覧

アイコン画像メルマガ