各界の目利きが注目する器やアート、暮らしの道具を紹介。今回は、人が集まる季節に嬉しい、華やかな絵つけ皿を、宙 SORA 店主 吉田美穂子さんに教えていただきました。
日々の食卓からハレの日まで心躍る萌窯の絵つけ皿
自由な感性で紡ぎ出すフレッシュな絵つけ皿
白地の器を彩る花や鳥、ちょっぴりユーモラスな表情の動物たち。青海波のような伝統的な幾何学文様まで、生き生きと呼吸しているような「萌窯」の器。
「端正な形に、自由で勢いのある筆運びがとても好きなんです。ご夫婦で作陶されていて、ご主人の竹内靖さんが成形を、奥様の智恵さんが絵を担当されています」と教えてくれたのは器店「宙 SORA」の吉田美穂子さん。「萌窯」とは開店当初からのおつき合いだといいます。
「〝宙〟は12名の作家さんからスタートしましたが、開店前に決まっていた11名はみな土物の作家さん。磁器もラインナップに加えたくて金沢を訪ね、ある器店で出合ったのが萌窯さんの作品でした。豪奢で技巧を凝らした九谷焼のなかにあって、おおらかで元気な絵柄に釘づけ。成形の腕も確かで、華やかだけど気取りのない佇まいが、私の目指す店の雰囲気に似合うと思ったんです。聞けば、萌窯のおふたりも独立したばかり。お互いこれから、というところにもご縁を感じました」
それから28年。「萌窯」のおふたりは九谷焼伝統工芸士となって活躍されていますが、最初に感じた「フレッシュな印象」はそのまま。
「土物の器に合わせても素敵ですし、絵つけ皿同士、柄の組み合わせを楽しむのもよし。私もいくつか持っていて、3寸の豆皿はあえて柄違いで揃えています。もっぱら、しょうゆ皿にしていますが、チョコレートなどにも似合うと思います。智恵さんは下書きをせずフリーハンドで描かれるので、同じ柄でも一点一点微妙に表情が違って楽しいですよ」
お正月などハレの日を飾る器としても遜色ないうえ、磁器なので丈夫。染付に至っては食洗機もOKだそうで、使い勝手のよさも文句なしです。

形も絵柄もバリエーション豊かな染付。呉須(ごす)と呼ばれる顔料が、焼成すると鮮やかな青に発色。生まれ故郷の中国では「青花」とも称されます。上から時計まわりにW17×D19×H3㎝ 7,700円、W16×D14.5×H2cm 6,050円、φ18×H3㎝ 7,700円。(φ=直径、W=幅、D=奥行き、H=高さ)



