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素敵なあの人 2026年1月号

素敵なあの人 最新号

2026年1月号

2025年11月14日(金)発売
特別価格:1690円(税込)
表紙:富岡佳子

素敵なあの人 2026年1月号

公開日:

【60代ヘルスケア】早期流行インフルエンザに注意! いま始めたい予防習慣【医師監修】

年末に入り、インフルエンザが早くも流行シーズンに突入。今季は重症化しやすい型が多いとされ、いつも以上の対策が大切です。
そこで今回は、今日から取り入れられる“基本の予防習慣”をご紹介します。

例年より早い流行。背景には“夏〜秋バテ”も関係?

2025年は、インフルエンザの流行が例年より約1か月早くスタート。厚生労働省によると、今季は重症化リスクが高い「香港A型(A/H3)」が約半数を占めており、ワクチンの効果が出にくい可能性もあるため、より注意が必要です。

大正製薬が行った調査では、接種予定・済みの321人のうち

・「毎年必ず受けるようにしている」(206人)
・「流行時期が早まっていると聞いた」(96人)
・「周囲に感染者が出た」(36人)
など、早期流行を受けて接種行動が広がっている様子も見られました。

大正製薬グラフ

画像提供:大正製薬

猛暑影響で免疫低下も原因のひとつ? 今年の流行傾向

猛暑のイメージ

どうして、今年は、例年よりもインフルエンザの流行が早いのでしょう? 感染症に詳しい立川パークスクリニックの久住英二院長によると、今年の夏は異常な暑さと長引いた残暑で、「体力消耗や睡眠不足に陥った人が多い」、「自律神経が乱れ、免疫調整力が十分に戻っていない“夏・秋バテ状態”が続いている人も多い」といった理由から、感染に弱くなりやすい人が多かったため、今年の早い流行に繋がっている可能性があるそうです。また、クリニックでは、子どもの集団生活→家庭内感染が特に目立つとのこと。

さらに、今年は、厚生労働省の情報によると、一般的にワクチンが効きづらく、重症化しやすいと言われる香港A型が多い点も警戒ポイント。早めのワクチン接種がおすすめです。

インフルエンザに「かかりにくい人」になる4つの習慣

手洗いイメージ

インフルエンザにかかりにくくなるには、食事・運動・睡眠の生活習慣を整えることも大切です。そこでインフルエンザにかかりにくくなる習慣を4つ紹介します。

1. マスク・手洗い・アルコール消毒はやはり有効

飛沫&接触感染の両方をブロックできる基本対策は、効果が確立されています。
外出先から帰ったら、まず顔を触る前に手洗い→アルコール消毒を。

2. “免疫の司令塔”は腸! 免疫バランスのために意識したい栄養素

●タウリン
イカ、タコ、牡蠣などに多く含まれ、
・腸管バリア機能を整える
・微細炎症を抑える
・感染時の炎症暴走(サイトカインストーム)を抑える可能性
など、免疫維持に最重要の栄養素のひとつ。冬は鍋にして汁ごと摂るのが理想的。

●食物繊維
腸内環境が整うことで免疫細胞が活性化。
おすすめは 水溶性食物繊維(りんご・バナナ・もち麦・βグルカンなど)。

●ビタミンB群
免疫細胞を働かせるエネルギー源。
豚肉(赤身)、貝類、卵、葉物野菜などを組み合わせて。

●たんぱく質
抗体・免疫細胞の材料。消化にやさしい
卵・鶏むね肉・タラ・豆腐 などがおすすめ。

●人参(高麗人参/オタネニンジン)
体力回復・冷え改善・免疫恒常性の維持に役立つ生薬。
東洋医学でもインフルエンザ後の体力低下に処方されるほど。

3. 軽い運動で免疫バランスを維持

息が少し上がる程度の運動を週2時間半ほど行うと、免疫バランスの維持に効果的。信州大学発のインターバルウォーキング“Japanese walk”も人気。

・3分早歩き
・3分ゆっくり歩き(1セット)。

これを5セット(計30分)。
ただ、10分速歩きするだけでも免疫維持に効果があるので、できる範囲で習慣にしましょう。

4. 睡眠は免疫の“回復スイッチ”

良質な睡眠は、感染症に強い体づくりの土台になります。「夕方以降のカフェインは控える」「41℃未満のぬるめの湯で副交感神経をON」「足を温めて寝つきを改善」が有効です。

今年は“かくれインフルエンザ”にも要注意

今年は早期流行と隠れ感染が拡大。体調の変化を軽視せず、食事・運動・睡眠の生活習慣を整えつつ「風邪かな?」と思った段階で検査を受けることが、周囲の感染予防にもつながります。基本の予防+免疫を整える日常養生で、インフルエンザシーズンをしなやかに乗り切りましょう。

お話を伺ったのは

久住英二先生

内科医・血液専門医  久住英二先生

立川パークスクリニック院長。1999年新潟大学医学部卒業。内科医、とくに血液内科と旅行医学が専門。虎の門病院で初期研修ののち、白血病など血液のがんを治療する専門医を取得。血液の病気をはじめ、感染症やワクチン、海外での病気にも詳しい。

<資料提供>
大正製薬

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