乾燥が深刻になり、肌がかたくツヤを失いがちな素敵世代こそ使いたいアイテムが、「美容オイル」です。今回は、最高のパフォーマンスを発揮するために、悩みや目的に合った最適なオイルの選び方と、注意点、日常使いから特別ケアまでオイルコンシェルジュが指南します。
賢いオイル選びでテカらない、べたつかない
肌や髪に潤いとツヤを与えるオイル。でもオイルならどれも同じ、というわけではありません。オイル美容のスペシャリスト、オイルコンシェルジュのYUKIEさんが解説。
「美容オイルは大きくつに分類されます。まずは酸化に強いワックスエステル系。私たちの皮脂にも含まれている成分のひとつで、紫外線を浴びても油焼けしないのは、ワックスエステルのおかげです。食事から補うことはできず、塗ることで最大の効果が得られるもの。次に、人間の皮脂にわずかに含まれる成分をベースにした、炭化水素系。これはほかの脂質の酸化を防ぐ大切な存在です。それ以外はすべて中性脂肪系で、ほぼ口からも摂取が可能」
上質なオイルや巧みなブレンドなら、ギトギト、テカテカすることなく理想的なツヤになるそうで、男性の加齢臭は、ワックスエステル不足による酸化も原因のひとつとか。
メリットの多い美容オイルですが注意したいポイントもあります。「オイルの不安要素は、なんといっても酸化です。食用オイルが古くなると匂いや味が悪くなるのと同じで、美容オイルも酸化すると効果が弱まり、肌の刺激になることもあります。だから、ホホバやココナッツエクストラバージンなど酸化しにくい性質のオイルや、酸化を防ぐ添加剤を配合したものを選ぶことが大切です。また大容量ではなく、小さめサイズを選び、1〜3か月程度で使いきるのが理想的。特にローズヒップオイルは、エイジングケアに役立つ成分を豊富に含む一方で、酸化しやすいため、冷蔵保存をおすすめします」
さらに毎日快適に使うために、使用感もチェックしましょう。
「二の腕の内側で試して浸透性を確認してみましょう。いつまでもべたべたと肌表面に残らず、すっとなじんで内側に入っていくような感覚があれば、顔にもボディにも心地よく使えるはずです。顔のTゾーンや頭皮、背中など、皮脂分泌の多い部分は使用量をコントロールして」
ちなみに、健康的な食用オイルは肌に塗っても有効、は危険な誤解。「精製度も品質管理も異なり、酸化や刺激のリスクに。美容目的で製品化されたものを使用しましょう」
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