親世代の詐欺を防ぐ方法
素敵なあの人読者の中には、親世代の詐欺対策に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。80~90代の方にとっては特殊詐欺はいまいち理解がしづらいもの。電話などで素直に個人情報を話してしまうこともあるかもしれません。そんな親世代が騙されないためには?
佐々木さんのお父様も84歳で岩手県で1人暮らしをしているそうで、まさに同じ状況。「留守番電話にして電話に出ないで」と伝えても出てしまっていたそうです。どうしたらいいか悩んだ末に、導入したのがパナソニックの「迷惑電話防止機能付き電話」。これは、電話がつながる前に、「この通話は迷惑電話防止のために録音されます」と警告音声が流れる電話機です。犯人は録音を嫌う傾向にあるので、電話を切ってくれる可能性が高まります。また、電話を切らなかったとしても録音されるので、通話内容を家族や警察に聞いてもらうこともできます。こうした電話に変えるだけで、親世代の行動を変えずに詐欺を防ぐことができるかもしれません。
犯罪手口は日々進化!「自分は大丈夫」と思っている人ほど騙される傾向も!

「特殊詐欺」と聞くとどのようなものを想像するでしょうか?最もイメージしやすいのは「オレオレ詐欺」だと思います。「オレオレ=詐欺ね」と騙されない自信がある方も多いかもしれませんね。高齢者が騙されるイメージの強いオレオレ詐欺ですが、近年では中高年や20~30代の被害者も大幅に増加しているといいます。「自分は被害に遭わないと思っていた」と話す人ほど騙されているという統計もあるほど。
実は近年では犯人は「オレオレ」とは言いません。例えば警官に扮して騙そうとする人は、ビデオ通話をつなげるように誘導し、ディープフェイク(AI 技術を用いて生成された偽の画像や映像)を使って警察官っぽい顔、制服、偽の警察手帳や逮捕状を見せてくるといいます。こうしたディープフェイクは見極めが難しく、騙されてしまう人が多いのです。
現れた警察官が本物かどうか見極めるにはどうすればいいのでしょうか?たとえば、警察手帳を見せられたら本物だと信じてしまうかもしれません。ドラマなどで見た記憶から警察手帳がどのようなものかイメージはできますが、私たちのほとんどが本物を見たことがないはず。警察の制服も同じですよね。
「見せられたものだけで、その場で判断することは極めて難しい」と佐々木さんは話します。最近では、実在する警察の電話番号を表示させる技術もあります。少しでもおかしいと感じたら、一度電話を切って改めてこちらから警察署に電話をしましょう。「もし本物だったら疑ったら申し訳ない」と思うかもしれませんが、「本物の警察官も疑っていいと思います。警察官もそうすべきだと思っていますので、誰も怒りませんよ」と佐々木さん。
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